井上 路久　作陶展

創工会展でもおなじみの、井上路久氏の個展を訪問し、ご本人にお話をお聞きすることができました！
［ことしるべ］では、昨年の京都陶磁器会館での個展や生活あーと空間 ぱるあーとでの二人展に続いて、本展の様子をご紹介します。

井上路久氏

★今回はどんなテーマの展覧会でしょうか？
井上：花のように咲く器をテーマにしました。
手に取って見ていただかないとわかりづらいのですが、高台を花弁のように作り、それに続く器の部分は花をイメージしています。

★黒いお皿はこれまでに見たことがない作品ですね。
井上：はい、初挑戦です。普段は青磁に取り組んでいますが、おうち時間で楽しんでもらえるような変わり種を、と思い制作しました。
青磁よりも鉄の成分がかなり多いため、黒くなっています。
そして、コバルト入りなので角度を変えると色が変わります。
Web上では器の色や奥行きがなかなか伝わらないので、実際に手に取ってみてもらえたらうれしいですね。

★最近、作風の変化はありますか？
井上：白いぷつぷつが表面にあらわれた作品ですね。これはマット系の釉薬で、通常の釉薬と収縮率が異なるためにこのような質感になります。
青磁の作品はどうしても単調になってしまうので、形を追い求めたり、異なる釉薬を使ったりと工夫を凝らしています。

★この花器も下部が削れた感じで気になりますね…。
井上：勢いで削りました！磁器は陶器とは違って総削りなんです。
制作では細工して手が込んでいるものより、脚色をしないすっとした存在感を出すことをモットーにしていますが、
たまにはこんなあそびも面白いですよね。

★今後の予定を教えてください。
井上：8月に京都髙島屋の美術画廊でグループ展を開催予定です。
また、秋にうつわ男子の展示を企画中です。ご期待ください！
◇うつわ男子facebook → https://www.facebook.com/utuwadansi/
 

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★過去の創工会展紹介ページ

第28回展（2016年）

第29回展（2017年）

第30回記念展（2018年）

第31回展（2019年）

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・「吉祥創工会髙島屋展」（2019年12月4日　髙島屋京都店6階美術画廊）
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