【オススメのアートスポット紹介!Vol.32】京都陶磁器会館「張義明 陶展 ~天空~」

【オススメのアートスポット紹介!Vol.32】京都陶磁器会館「張義明 陶展 ~天空~」

Chang Yih Ming Solo Ceramic Exhibition
張義明 陶展 ~ 天空 ~

張義明(ツァン イーミン)氏は、溢れる色彩が魅力的な作品を作られます。
台湾にお生まれになり日本で家庭を築かれた張氏の近年のテーマは「天空」。
天空は世界中とつながり、刻一刻と変わる表情は、私たちを癒したり、励ましてくれます。
以前は真っ白な作品を作られたいた張氏ですが、数年前から天空を表現するために釉薬を研究し、独自の釉薬の数は今も増え続けているそうです。
その釉薬の色彩の中には、「暗いニュースが多い世の中を明るく照らしたい」という世界の平和を願う彼の情熱が込められています。
本展では、器を中心にオブジェなども展覧。
張氏の創り出す「天空」の世界をお楽しみください。
 


 張  義明氏(ご本人の作品の前で)

「自分の作品を通じて明るい希望を持ってほしいという想いで、独自の釉薬を試行錯誤して豊かな色彩の作品を作っています。
日本の人も海外の人も、見ている空は同じ。
やきもので日本と外国の架け橋になれればと思っています。」(張 義明)

 

京都陶磁器会館学芸員よりの鑑賞ポイント!

 張 義明(ツァン イーミン)さんの作品は、とにかく情熱にあふれています。 ご本人の情熱と優しさがそのまま陶に宿っているようです。
色とりどりの作品は鑑賞者を元気にしてくれます。オブジェはもちろん、食卓に使える器や身に着けられるアクセサリーなど、生活に寄り添って彩りを与えてくれる作品も大変人気です。
 また今回は小学5年生のご長男、張 和晃(ツァン フーファン)さんの作品も展示されます。休日の限られた時間の中で、板作り、手捻り、ロクロなど様々な成形方法を学ばれ、動物をテーマに絵付けをされました。その作品からは、お父様に負けない情熱が伝わってきます。
 台湾にお生まれになり日本で生活されてきたことで、両国の文化的背景をお持ちだからこその美意識が感じられると思います。2階で個展を同時開催のイタリア人、レオナルドさんも似た境遇で、この2週間に陶磁器会館にお越しいただければ、不思議な海外旅行をした気分になるかもしれません。 
(学芸員 下村一真)

 


↑ご長男、張 和晃(ツァン フーファン)さんの作品展示コーナーもあります
 

張義明 陶展 ~天空~
会 期 平成30年10月19日(金)~10月31日(水)※木曜休館
時 間 午前10時~午後6時
会 場 京都陶磁器会館 1F展示場 
     (京都市東山区東大路五条上る遊行前町583-1 市バス「五条坂」下車すぐ)
料 金 無料
主 催 一般財団法人 京都陶磁器協会

●京都陶磁器会館

写真=畠山崇

京都で活躍する作家・窯元の作品のみを厳選し、常設で現代の最新の京焼を展示・販売しています。 
会館案内やイベント情報など、こちらのホームページからチェックしてください!→http://kyototoujikikaikan.or.jp/

 

★お知らせ
以下の展覧会でも張義明氏の作品を見ることができます。ぜひどうぞ!!

その1
第3回日本陶磁協会奨励賞 関西展(京都・滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫)
◆会 期 2018年10月21日(日)~2018年11月25日(日)
◆時 間 午前10時~午後5時
◆会 場 京セラ美術館
◆料 金 無料
◆H P http://www.j-ceramic.jp/


その2
10月18日(木)より堂本印象美術館 庭園にて開催中の「庭園展覧会 野外陶芸作家展」
その3
10月26日(金)より平安神宮 額殿で開催される「第32回 京都芸術祭 美術部門 国際交流総合展
その4
11月21日(水)より京都文化博物館で開催される「第30回記念 工芸美術 創工会展」

 


―― やきものファンにおすすめの展覧会情報 ――

創立60周年記念 京都伝統陶芸家協会展
◆会 期 2018年10月20日(土)~2018年11月11日(日)
◆時 間 午前10時~午後5時(最終受付 午後4時30分)
◆会 場 白沙村荘 橋本関雪記念館
◆料 金 一般 1300円 学生 500円
◆H P http://www.hakusasonso.jp/exhibition/detail/post-36.html