世界的なロックミュージシャンのデヴィッド・ボウイと40年以上にわたって交流を重ね、写真家としてボウイを撮りつづけた鋤田正義氏。中でも1980年に京都市内で一緒に過ごした時間は、今も鋤田氏の心に強烈に残っているといいます。過去の時間を整理しようと、ふたたび京都の街を撮り始めた鋤田氏。40年の時を超えて、ボウイが愛した京都の今をたどる旅が始まります――。
近代日本を代表する洋画家・須田国太郎(1891-1961)は今年、生誕130年・没後60年の節目を迎えます。明暗の効いた重厚な油彩画で知られる一方、能や狂言に造詣の深かった須田は、数多くのデッサンを残しました。須田が生まれ育った京都の地で、油彩作品とともに展示します。
2019年秋に急逝した染織史家・吉岡幸雄氏を追悼し、その業績を回顧する没後初の展覧会を実施します。
吉岡幸雄氏は江戸時代末期から続く染色工房「染司よしおか」の五代目当主で、染織の研究者でもありました。吉岡氏は古来の文献や伝世の染織遺品を研究し、伝統の色彩を求め、社寺の祭祀や古典文学に表される装束の再現・復元に力を尽くしたのです。
本展では、吉岡氏の美への憧憬と本質を見極める眼、そしてあくなき探求心によって成し遂げられた仕事と蒐集の軌跡を紹介します。
※会期中展示替え有
前期:1月5日(火)~2月21日(日)
後期:2月23日(火・祝)~4月11日(日)
1859年、横浜港の開港以降、横浜や東京には、日本中から500を超える陶磁関係の業者が集まり活動を成し、陶磁器産業の中心地となりました。全国の陶産地から素地を取り寄せて輸出向けの絵付けや装飾を施した「横浜焼・東京焼」が誕生。優美で精緻を極めた品々は万国博覧会などへの出品を機に、外国人に人気を博すと、その優美かつ類稀なるデザインでジャポニスムブームを巻き起こし、横浜港から大量に輸出されました。世界に羽ばたいていた横浜焼・東京焼は、輸出品のため、国内には残されておらず、「幻の陶磁器」といわれています。本展では、国内随一のコレクター・田邊哲人氏によって収集された里帰り作品を中心に、日本に現存する優品約140件を一堂に紹介し、超絶技巧と呼ばれる「職人技」の魅力にせまります。
京都芸術大学では、2021年度春期「京都学」講座を京都市および京都新聞との共催により開講します。これに合わせて市民受講生の募集を行います。
1200年の悠久の歴史の中で育まれてきた京都の伝統・文化をより深く学び、継承していくために、「京都で育まれてきた日本の伝統と文化」をテーマに、京都の各界でご活躍の皆様を講師にお招きし、各々の視点から「京都」の魅力を語っていただきます。
国内外の第一線で活躍するアーティスト、そして彼らの推薦を受け、あるいは公募により選ばれた新進気鋭の若手アーティストらの作品を展示する「ARTISTS’ FAIR KYOTO(アーティスツ フェア キョウト)2021」を開催します。
動物写真家・岩合光昭が監督、撮影した「ネコ」ドキュメンタリー映画第2弾が写真展になりました。
岩合光昭が、世界中のネコと出会い、心から撮りたいと願ったネコの“家族愛”。流れゆく季節の中でふたつの舞台を見つめます。ミャンマーのインレー湖。湖上に建つ小さな家にネコの家族とヒトの家族が暮らしています。寄り添い共に生きる絆が、美しい水面に輝きます。北海道の牧場では、たくさんの母ネコ、オスネコ、そして子ネコたちがまっすぐに生きています。時に温かく、時に厳しく、ネコたちは成長し、自分なりの新たな世界を築いていきます。
あるがままに……水と大地を舞台に繰り広げられる、ネコたちの愛と絆の物語です。
天田郡(現在の福知山市)に生まれ、紺綬褒章受章や京都市の文化功労者として表彰を受けるなど京都の書壇を牽引してきた安達嶽南。その大いなる書業を回顧する「安達嶽南回顧展」を開催いたします。
また、師である中野越南と、彼の精神を受けついだ古谷蒼韻、山内観、杭迫柏樹、吉川蕉仙等の作品を展覧する「中野越南の精神をうけた書家たち」も併せて併催します。
日本の伝統工芸のたゆまぬ継承、発展を目指す「第50回日本伝統工芸近畿展」を開催します。鑑査を通過した陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の7部門から、人間国宝5人の出品作まで、全221点の入選作を一堂に展観します。ぜひご覧ください。
2020年で100歳を迎えた画家・野見山暁治(のみやまぎょうじ)。長らく日本画壇を牽引してきた野見山の100歳を記念して、1959年から2020年までに制作された油彩約60点を展覧します。いまなお精力的に活躍する野見山の、豊かな色彩と、どこまでも奔放に繰り出される筆触に彩られた作品世界を、ぜひご覧ください。
昨年に開催し話題を呼んだ展示の第2弾!京都で活躍した仏師・畑治良右衛門が伝えてきた仏像のひな型420件の中から、前回展示しなかったものを、畑氏にまつわる新たな資料とともにご紹介します。
画壇の重鎮として活躍していた日本画家・堂本印象は、新しい日本画のあるべき姿を模索して、1952年に半年間のヨーロッパ旅行に出かけました。
印象は憧れの西洋古典美術のほか現代美術の動向にも触れ、今後の進むべき道を確信します。
本展では帰国後に発表した「メトロ」のほか、ヨーロッパ滞在中に描いた現地のスケッチや油彩画、ヨーロッパ旅行に関連して制作された作品などを紹介します。
ヨーロッパ旅行で印象が目にした様々な風物をともに味わってみてください。
伝統文化を千年以上にわたって育んできた街・京都が生んだ日本画の天才、竹内栖鳳。かつてアトリエがあった嵐山で、一世を風靡した栖鳳の動物画と風景画の大作をはじめ、師である幸野楳嶺、四天王と称された同輩たちや個性豊かな教え子らの作品も併せてご紹介します。
※1/30から開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期を変更しております。
藤原定家による100首の秀歌撰『百人一首』と、百人一首に選ばれた歌人のひとりである、紫式部が記した『源氏物語』。この二つに焦点を当てた展示を開催します。千年以上の時を超えた、魅力あふれる貴族文化の一端をご紹介します。
※1/30から開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会期を変更しております。
球春到来!新しいチームで京都府の学童軟式野球の頂点を競う「春の中信杯」が始まります。子どもたちの野球人生の出発点を見つめつづけてきた本大会は、今回で50回目の節目を迎えます。
油彩画や水彩画で頭角を現した吉田が木版画を始めたのは、49歳のことでした。
それは、油彩画のタッチや描き方をベースに、水彩画で培った色彩表現や、顔料を自由自在に扱う力を生かしつつ、西洋画に見られる陰影や奥行きを木版画で表現するという前代未聞の挑戦でした。
そこで吉田は、分業を主とする伝統的な木版画の制作方法を踏襲しつつも、自身で彫や摺りの技術を知り尽くしたうえで彫師や摺師を指揮し、超絶技巧とも呼べる版画作品を次々と発表したのです。
妥協なき「絵の鬼」がたどり着いた後半生の新境地を、ぜひご覧ください。
なんとなくわかったような気がしている「視覚文化」について理解を深めるための連続講座を開講します。
「視覚の文化地図」をテーマに、美術(浮世絵/日本画/洋画)、写真、マンガ、ポスター、装丁、テレビCMなどを題材に専門家が「視覚文化」を語ります。全8回。
是非お申し込みください。
2008年より10年以上にわたり開催してきました「京都 日本画新展」。京都ゆかりの若手作家たちが日本画を描くことを応援し、その活動の場を提供してきました。現在では本展に出品した多くの作家が多方面で活躍しています。今回も京都ならではの日本画展として「京都 日本画新展」を開催します。大賞、優秀賞、奨励賞受賞作をはじめ、推薦委員から推薦を受けた20~40歳代までの39作家の作品を一堂に展覧。あわせて推薦委員の新作等も発表します。
※作品は大賞 石橋志郎「Tone」
※美術館「えき」KYOTOでの展示は終了いたしました(2月8日)
日本美術史のほとんどすべての時代・分野を網羅する作品で構成される細見コレクション。
その中でも趣を異にしながらも圧倒的な人気を誇る「琳派」と「若冲」から選りすぐりの作品を展示。
あわせて豊かな表現力を持つ桃山陶芸 志野と織部を紹介します。
コレクターに愛された作品と対峙し、そのエネルギーを感じ取ってください。
※会期中展示替え有
前期:9月12日(土)~10月25日(日)
後期:10月27日(火)~12月20日(日)
1975年に誕生したキキ&ララ。ハローキティやマイメロディと並ぶサンリオを代表するキャラクターです。本展では貴重な原画展示を中心に、キキ&ララ誕生から成長の過程、更に作者自身の語る今後のキキ&ララの展望まで、従来のキャラクター展では見られない制作サイドの視点からキキ&ララの世界を掘り下げてお見せいたします。