神仏への信仰や、祭りへ向かう民衆のエネルギーは、きらびやかな仏教荘厳や、彩り鮮やかな伎楽や舞楽、多様な生き物の描かれた絵図などを生み出してきました。本展では「かざり」をキーワードに、日本の精神世界が生み出してきた美を展観します。
日本有数の美人画コレクター、培広庵の所蔵する作品から、日本近代絵画の発展を支えてきた東京、京都、大阪、北陸の四画壇の作品を一堂に展観します。日本の伝統美に彩られた、叙情豊かな女性像という視点から美人画の魅力を発見してください。
19世紀末、イギリスのイラスト界に彗星のように現れた夭折の天才画家、オーブリー・ビアズリー(1872-98)。わずか6年に満たない歳月で産み出された独創的な作品は、大正期の日本にも大きな影響を与えました。本展では、妖しい魔力に満ちたビアズリーの作品と、その世界から発想を拡げた日英のアーティストの作品をイラスト、版画、装幀本を中心にご紹介します。