【報告】連続対談vol.7 ゲスト:Julie Brook (ジュリー ブルック)氏(アーティスト)

【報告】連続対談vol.7 ゲスト:Julie Brook (ジュリー ブルック)氏(アーティスト)

2月5日、京都国立近代美術館で「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」関連イベント、連続対談が開催されました。この連続対談は、樂家十五代 樂吉左衞門さんが様々な分野で活躍するゲストをお招きして対談するものです。

第7回目、最後の連続対談となる今回のゲストは、アーティストのJulie Brook (ジュリー ブルック)さん。


アーティストならではの視点で意見を交わす吉左衞門さん(左)とジュリーさん(中)

スコットランド出身のジュリーさんは、アフリカなどの大地を放浪、また滞在しながらランドアートを制作しているアーティストです。ナミビアのヒンバ族の若い女性が土を削って顔料を採取している様子を撮影した映像作品などを交えながらトークは展開されました。

展覧会の感想を聞かれたジュリーさんは、感銘を受けた作品としてまずは長次郎の「万代屋黒」をあげ、「非常に落ち着いた茶碗で、人を引き付ける力を持っている。内部が抱えている光がとても美しい」と。また吉左衞門さんのものも気になった作品を多数紹介し、中でも「月朧明」は「とても情熱的で、探究心のような強いエネルギーを感じる」とアーティストならではの視点で話しました。


初代 長次郎 黒樂茶碗 万代屋黒 樂美術館蔵  十五代 吉左衞門 焼貫黒樂茶碗 月朧明


連続対談はこれで終了です。これまで全7回の連続対談を開催してきました。各回で、それぞれ分野の違うゲストが個性的な視点で本展をご覧になり、感想を述べ当代と意見を交換していただきました。その模様はこれまでのバックナンバーでも収録されています。ぜひゲストや吉左衞門さんの言葉や感想をご覧いただき、残り数日となりました展覧会にも足をお運びください。


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