開催期間:2019年4月13日(土)~2019年5月12日(日)
医師・早川一光氏の姿を通して現代医療や福祉の課題に迫り、今年の坂田記念ジャーナリズム賞を受賞した本紙連載「こんなはずじゃなかった」。今回、2016年から2年半の連載のために撮影した写真や、収集資料を中心に再構成した展覧会を開催します。
★本展はKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭と連携・同時開催するアートフェスティバル「KG+」のプログラムのひとつです。
撮影:松村和彦
内 容
京都新聞社写真部の松村和彦が撮影した早川一光氏晩年期の写真や、同氏の昔の写真と当時の京都新聞とのコラージュ作品など約130点を展示。
関連イベント開催決定!
4月15日(月)午後2時から、松村和彦と本展キュレーター後藤由美氏によるギャラリートークを開催。
撮影:松村和彦(4点とも)
コラージュ作品(一部)
松村和彦 プロフィール
2003年、記者として京都新聞社に入社。2005年、写真記者となる。
写真集に京都の芸舞妓の人生を描いた「花也」(2014年 京都新聞出版センター)と、個人的な作品として取り組み、家族の生と死を通じて命のつながりを描いた「ぐるぐる」(2016年、自主制作)がある。
松村和彦
医師早川一光さん(1924-2018)は戦後、京都・西陣で診療所の所長になった。苦しい生活を送っていた住民たちが、自らの健康を守ろうとつくった場所だった。早川さんは患者の立場に立った医療活動を展開。住民や同僚と大きな病院に育てた。高齢化を支えるため、制度化されていない訪問診療や訪問看護などを次々と行った。現在の制度の礎になった。 だが、90歳を超え、血液のがんを患い、診る側から看られる側になって「こんなはずじゃなかった」と思った。創成期に比べ、充実したはずの医療、介護に違和感を持った。 [病気だけでなく人間全体を看ることが必要」 システムになった医療、介護に冷たい隙間風を感じていた。 「困っている人がいても知らんふりしている」 地域の助け合いが少なくなったことを問題に思っていた。 超高齢化社会で国は在宅医療を推進している。早川さんの問題意識はますます大切になる一方、現実は困難になる。 老医師が亡くなるまで考え続けた問題意識を来場者に感じてもらいたい。(松村 和彦)
★4月13日(土)KBS京都の取材の様子はコチラ
★4月15日(月)ギャラリートークのレポートはコチラ
KG+
これからが活躍されるアーティストやキュレーターの発掘と支援を目的に2013年春より京都市内でKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の同時開催イベントとしてスタートした公募型アートフェスティバル。KYOTOGRAPHIEとの連携を通してKG+参加アーティストに、国際的に活躍するアーティスト、国内外のキュレーターやギャラリストとの出会いの場と情報発信の機会を提供。KYOTOGRAPHIEについて 2013年以来毎年春に京都で開催される国際写真祭。今回も15のメインプログラムのほか関連プログラム、イベントも多数開催されます。詳細はコチラ→ http://kyotographie.jp/kgplus/2019/
そのほかのKYOTOGRAPHIE関連プログラムのご案内
メインプログラム
「金氏徹平 S.F.(Splash Factory)」 (京都新聞ビル印刷工場跡(B1F)
「ヴィック・ムニーズ Shared Roots」(ASPHODEL)
関連プログラム
「KABUKI 藤十郎と仁左衛門 篠山紀信写真展」(美術館「えき」KYOTO)
立命館大学国際平和ミュージアム2019年度春季特別展「よみがえる沖縄1935」 (立命館大学国際平和ミュージアム)
開催期間 | 2019年4月13日(土)~2019年5月12日(日) |
---|---|
時間 | 午前10時~午後17時 |
休館日 | 4月14日(日) |
会場 | 京都新聞2Fギャラリー 京都市中京区烏丸通夷川上ル |
ホームページ | http://kyotographie.jp/kgplus/2019/ |
料金 | 無料 |
主催/後援など | 主催:京都新聞 |
備考 | KG+その他のプログラムについては、公式HPをご確認ください。 |