【オススメのアートスポット紹介!vol.56】ASPHODEL「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019 ヴィック・ムニーズ Shared Roots」

【オススメのアートスポット紹介!vol.56】ASPHODEL「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019 ヴィック・ムニーズ Shared Roots」

KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019のメインプログラムのひとつ「ヴィック・ムニーズ Shared Roots」の会場、ASPHODELを訪問。
会場スタッフの方に展覧会の見どころなどをお聞きしました。



会場の様子

1729年の創設以来、「シャンパーニュの宝石」と謳われる、現存する世界最古のシャンパーニュ・メゾンのルイナール。
遡ること1896年、アルフォンス・ミュシャに広告ポスターを依頼したことより、その伝統遺産、歴史、卓越性を広めていくコミュニケーションの一つとして芸術を用いてきました。
2000年以降は、ルイナールの性質や価値観を伝えるため、時代の先端を行く作家とのコラボレーションを毎年実施。世界を舞台に活躍するアーティストとともに創造し、多くの芸術的才能を支援する活動を続けています。
「ルーツ」をキーワードにしたその活動は、単にルーツを探るだけではなく、未来の「ルーツ」を作り出すためのものでもあります。


ヴィック・ムニーズ

新進気鋭のアーティストが一定期間滞在して作品制作する「アート・イン・レジデンス」のためにルイナールに招待されたのは、自然界の素材を見事な作品へと昇華させる視覚芸術の魔術師ヴィック・ムニーズ。
アトリエに籠って作品を作るのでは自身の表現が似てしまうため、外に出てアーティストではない人との積極的なコラボレーションを重視している作家で、今回、ブドウ栽培農家やワイン生産業者の姿にインスピレーションを受け、またバイオロジストと密なやりとりをする中で創作にまつわる助言ももらったといいます。
フィルムからデジタルになったときに、自身の「写真の定義」が揺らいだという彼が、その揺らぎに向き合い、チャレンジした今回の展示作品の数々。
実際にルイナールを訪ね、観察し、思考した末に、黒く染めた木や木炭、シャルドネの葉などの有機的な素材を活かした写真作品のシリーズ誕生へと至ったストーリーとともに楽しんでほしいですね。
実際、チラシなどの印刷物、特に小さな画像では作品の面白さがわかりにくいかもしれません。見に来られたお客様の中には「これが写真作品?」と最初は戸惑われる方もいらっしゃいます。
でも、会場2階の映像作品がヒントになり、次の3階の会場でさらに理解が深まります。
そして、制作のプロセスを知った状態で最初の1階に戻ってこられることで、この展覧会を本当に理解していただけているように思います。


2階、映像作品のスペース


3階会場

今回、会場1階では、ルイナールのブラン・ド・ブラン、ルイナール ロゼのグラスをお愉しみいただけるRuinart Art Barが期間限定でオープンしています。
ルイナールが生み出されるシャンパーニュ地方のブドウ畑や職人たちからインスピレーションを受けた作家の成果を、ルイナールのシャンパンとともに鑑賞することができます。
作家の思いに触れながら、じっくりと作品を鑑賞する。そんな贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。


Ruinart Art Bar


Ruinart Art Bar 詳細はコチラ

 

KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭2019 ヴィック・ムニーズ  Shared Roots

会 期 2019年4月13日(土)~5月12日(日)会期中無休
時 間 午後12時~午後9時
会 場 ASPHODEL(〒605-0085 京都市東山区八坂新地末吉町99-10)
           京阪「祇園四条」駅7番出口から徒歩3分
           阪急「河原町」駅1番出口から徒歩5分
料 金 無料


ASPHODEL外観

 


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