「京都 日本画新展2023」
出品されている30名の作家を、順番にご紹介します。
大西佑奈(おおにし・ゆうな)さん
1999年三重県伊賀市生まれ
嵯峨美術大学芸術学部造形学科日本画・古画領域卒業
現在 嵯峨美術大学大学院芸術研究科在籍
◉出品作品
「うつつ」
<本展出品作について作家より>
うつつという言葉には、どこか浮世離れしたような印象を持ちます。
現実は様々な事象で混雑していますが、その群像を俯瞰して眺めると曖昧ながら何か輪郭が見えてくると考えています。
――――――――――
大村美玲(おおむら・みれい)さん
1988年京都市生まれ
京都市立芸術大学大学院美術研究科後期博士課程修了
◉出品作品
「沙鴎」
<本展出品作について作家より>
海の京都にて
海流の彼方に不死の世界、常世が古来より語られる中、丹後では海岸が舞台となる「浦鳴子」伝承や「久世戸縁起」をはじめ、元伊勢籠神社、仏教伝来後の成相寺の成立、浄土信仰から極楽浄土の舞台へと続きます。
穏やかな阿蘇海をふと見ると、異境を超えて彼方から辿り着いた、現在の日常の社に遭遇しました。
――――――――――
奥田有規(おくだ・ゆき)さん
1998年奈良県磯城郡田原本町生まれ
嵯峨美術大学芸術学部造形学科卒業
現在 嵯峨美術大学大学院芸術研究科在籍
◉出品作品
「ほころぶ」
<本展出品作について作家より>
写生を通して猿の生態を観察するうち、いのちを宿す個体の中で人間に近い仕草を見ることができる。人に在る恥じらいはなくそれぞれに多様なポーズを見せてくれる。そのような中でリラックスした姿が魅力的で描くこととした。
――――――――――