「京都 日本画新展2023」
出品されている30名の作家を、順番にご紹介します。
青野圭花(あおの・けいか)さん
1977年大阪府高槻市生まれ
京都精華大学大学院芸術研究科日本画分野修士課程修了
現在 日展会友 新日春会会友
京都日本画家協会会員
青塔社所属
◉出品作品
「水映ゆ」(みずはゆ)
<本展出品作について作家より>
初夏の明るい光の中、水面に蓮葉が鮮やかに映り込み、どこからが現実のものなのか、わからない。
静かだけれども、風や虫や魚が確かに存在して、
葉も空気も水面も、絶えず揺れ動き、その度に色彩が溢れるような、水辺の風景を描きたいと思いました。
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荒木百花(あらき・ももか)さん
1998年滋賀県草津市生まれ
成安造形大学美術領域日本画コース卒業
◉出品作品
「掬いあげる」
<本展出品作について作家より>
自分にとって手は身近なところにあり、毎日見るものです。手には様々な動作やポーズ、表情があり、人によって少しずつ違うという魅力があると思います。「掬いあげる」という動作は、日常のさまざまな場面で行うものです。水を掬うなど、毎日自然にこの動作をしていることに気がついた時に面白さを感じ、描きました。
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池上真紀(いけがみ・まさのり)さん
1987年兵庫県神戸市生まれ
京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程保存修復専攻修了
現在 京都日本画家協会会員
◉出品作品
「残響」(ざんきょう)
<本展出品作について作家より>
決して語りかけてくるわけではないが、心を傾けることで聞こえてくる声があるように思う。長い時を存在し続けるものからは、その残響が時空を超えて流れ込んでくる。静かで壮大な響きとなって。
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