私と江戸絵画 エピソード紹介⑤

私と江戸絵画 エピソード紹介⑤

細見美術館の開館20周年を記念して、[ことしるべ]とのコラボ企画として実施している「私と江戸絵画 エピソード募集」。応募いただきましたエピソードの一部をご紹介します。

(本企画の募集は締め切りました)


第一弾=伊藤若冲を中心にご紹介(募集は締め切りました)
http://event.kyoto-np.co.jp/feature/1510029665.0685/1515236013.3773.html

第二弾=抱一・其一など江戸琳派をご紹介(募集は締め切りました)
http://event.kyoto-np.co.jp/feature/1510029665.0685/1517806478.5171.html


【エピソード⑤】
「鈴木其一」の名前を初めて知ったのは、6年前に細見美術館で開催された「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展でのこと。たしか、2つ目の展示室だったと思うが、バンといきなり目の前が、青と金と緑で埋め尽くされた。それが「夏秋渓流図屏風」で、学芸会で使う背景のように大胆にデフォルメされた川とそれを取り囲む木々と緑が面白いと思った。以来、鈴木其一のファン。この「水辺家鴨図屏風」も好きな作品の一つで、何度かお目にかかる機会に恵まれているが、飽きることがない。家鴨がお尻を向けるという独創的な構図でありながら、一匹一匹の仕草がとても丁寧に描かれていて、毎回長い時間足をとめてしまう。


作品=鈴木其一 水辺家鴨図屏風