私と江戸絵画 エピソード紹介④

私と江戸絵画 エピソード紹介④

細見美術館の開館20周年を記念して、[ことしるべ]とのコラボ企画として実施している「私と江戸絵画 エピソード募集」。応募いただきましたエピソードの一部をご紹介します。
抽選で細見美術館の年間パスポート(2018年4月~使用可)が当たる本企画は3月31日まで受付中です。ぜひご応募ください!

第一弾=伊藤若冲を中心にご紹介
http://event.kyoto-np.co.jp/feature/1510029665.0685/1515236013.3773.html

第二弾=抱一・其一など江戸琳派をご紹介
http://event.kyoto-np.co.jp/feature/1510029665.0685/1517806478.5171.html

 

【エピソード④】

きっかけ。
その年は申年で、来年が酉年だったこと。
年賀状にはにわとりの絵を描こうと思っていたから、良いお手本がないかとインターネットで探したのがそう。
私には絵の知識や感性なんて持ってはいないけれど、そんなものなくたって、誰がみたってわかる、そのくらい圧倒的。
折り重なった美しい羽根、
溶けている最中の雪、
静寂なのにリズムのある構図、
側から見たらなんてことではない、出会いなのかもしれないけれど。
私はそれをきっかけにして、前よりたくさん、美術館に足を運ぶようになった。
ネットの画像にしてたった数キロバイト。だけど本物を目にした時の情報量はずしんと体と心に重い。


作品=伊藤若冲 雪中雄鶏図