京都市立芸術大学が2月7日(水)~11日(日)まで京都市立芸術大学構内、京都市美術館別館、元崇仁小学校にて、また、嵯峨美術大学+大学院 嵯峨美術短期大学が2月8日(木)~12日(月)までそれぞれ作品制作展が開催されました!
美術大学の作品展というと大学の在校生や卒業生向けというイメージがありますが、一般の来場者も鑑賞できます!
本特集では、「京都 日本画新展」、続「京都 日本画新展」に関連企画として“日本画”専攻の作品展示をご案内します。
「京都市立芸術大学作品展」は美術学部の1回生から4回生までと大学院美術研究科修士課程の1・2回生の全員が出品した作品によって構成されています。美術科・工芸科・総合芸術学科は京都市立芸術大学構内、デザイン科は京都市美術館別館・元崇仁小学校にて作品を展示します。日本画専攻は京都市立芸術大学構内のアトリエ棟に展示されていました。
なかには、古画研究に取り組まれている学生の方々の作品も展示されていました。どの作品もこれは本当に模写なの?!と錯覚してしまう作品ばかりです。
大学院修士課程の作品展示の会場には、第5回 続「京都 日本画新展」出品者の幸山ひかりさん、清水葉月さん、監物沙羅さんの作品も展示されていました。
会場で幸山ひかりさんにお会いすることができ、お話を伺えました!
「作品には岩絵具の他に自然から採取した土で絵具作り、その色もおいています。土絵具は、先生や他の生徒にも協力してもらい、制作しました。土絵具ならではのなめらかさがとても気に入っています。」と説明しながら実際に自作した土絵具を見せてくださいました。
左から、稲荷山、丹波、鳥取などで採取した土から作られた土絵具。簡単に工程は以下の通りです。
①採取
②土を砕き、泥水にする
③ふるいにかけながら粒子の粗さによって分けていく(粒の粗さによって色味が異なるそう!!)
④煮沸(殺菌)
⑤水干(水を取り除いていく)
「土絵具自体は、昔から使用されている画材です。私にとって作品制作の上で土は欠かせない存在。画材を自分の手で作るのも楽しいです!」とお話ししてくださいました。
展覧会や画廊やギャラリーでの個展、グループ展とはまた異なった魅力を持つ美術大学の作品展。次回は、嵯峨美術大学+大学院 嵯峨美術短期大学の制作展を紹介します!お楽しみに!