【「京都 日本画新展」関連 グループ展のご案内】26 ◆終了◆

「第六回 祗園祭によせて・・・ 扇子展」が7月17日(月・祝)までArt Space-MEISEIで開催中です。

京都の夏の風物詩のひとつである「祗園祭」に合わせて開催されている扇子展。
第6回目を迎える本展には、若手を中心に日本画家13人が参加。趣向を凝らした画面の扇子はもちろん、扇子をおさめる木箱の蓋や内部にも扇面のデザインとあわせた絵柄があしらわれており、見る者を飽きさせません。

出品作家の乾榮里子さんに会場でお話を伺うことができました。乾さんが作品に描いているのは「ニホンカワウソ」。2、3年ほど前から描き続けているそうです。「ニホンカワウソは日本に生息していたカワウソの一種。2012年に絶滅種に指定されました。今でも細々と目撃情報があるそうです。幽霊や妖怪のように本当に今もいるのかな?とわくわくする存在であることも魅力だと思っています。」と解説してくださいました。

乾さんは、扇子展には初出品。本画と扇子では制作の勝手が異なるため、苦心されたそうです。
「私は普段絹を下地に作品を制作しています。扇子は素材が紙であり、扇子に仕立てるためには岩絵具や胡粉を薄づきにしなければならないので、描き方に心を配りました。また、扇子に仕立てられた完成図を想像しながら、モチーフを配置することが難しかったけれど、とてもいい経験をさせていただきました。」とお話ししてくださいました。


涼を呼ぶ色彩やモチーフ、斬新なデザインの扇子や本画をどうぞお楽しみください。

<展覧会概要>
展覧会名:「第六回 祗園祭によせて・・・ 扇子展」
日時:2017年7月4日(火)~7月17日(月・祝)11:00~18:00
※最終日は17:00まで
場所:Art Space-MEISEI
(京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町3)

<「京都 日本画新展」関連の出品者>
落合浩子さん、上岡奈苗さん、田住真之介さん、福田浩之さん、藤原裕之さん、松平莉奈さん、山名しおりさん