細見コレクションの原点である伊藤若冲と宗教美術の作品を紹介する「美の饗宴 若冲と祈りの美」。
本展には、目を凝らして細部までよーく見てみてほしい作品が多数出品されています。
今回はその中から羽黒鏡の注目ポイントをご紹介します!
●羽黒鏡とは
「羽黒山御手洗池出土銅鏡」、通称「羽黒鏡」とは山形県羽黒山出羽神社の御手洗池より出土した和鏡です。
神に捧げるためのまじないとして池に沈められたと考えられています。
<注目ポイント>すべて異なる優美な花鳥文様
細見美術館では、出土した羽黒鏡のうち40点を所蔵しています。
本展では、細見美術館が所蔵する羽黒鏡すべてを一挙に展示!
展示ケース内にずらりと40点の羽黒鏡が並びます。
小さな黒い鏡が並んでいるのは一見地味に見えてしまうかもしれませんが、よーく見てみてください!
鳥や蝶、花などのモチーフが、一枚一枚にそれぞれ異なる文様として施されているのです。
モチーフの配置も装飾的なものから、絵画的な空間を感じるものまでさまざまです。
やまと絵にも通じる優美な花鳥文様を楽しめる本作、是非一枚一枚をじっくり鑑賞して、お気に入りの一枚を見つけてみてください。