細見コレクションの原点である伊藤若冲と宗教美術の作品を紹介する「美の饗宴 若冲と祈りの美」。
本展には、目を凝らして細部までよーく見てみてほしい作品が多数出品されています。
今回はその中から伊藤若冲「糸瓜群虫図」の注目ポイントをご紹介します!
<注目ポイント①>修復で蘇ったフレッシュな色彩!
「糸瓜群虫図」は顕微鏡で観察したかのように緻密な描写に引き込まれる、伊藤若冲の初期の代表作の一つです。
本作は昨年修復が施され、描かれた当初のフレッシュな色彩が蘇りました。
みずみずしいヘチマの青さや虫たちの蠢きが迫ってくるようです。
<注目ポイント②>11匹の虫や生き物
本作には様々な虫や生き物が描かれています。
トンボに…
カタツムリに…
カエルなどなど…
その数合わせて11匹!
全部を見つけるのは意外と難易度が高いですよ。
ちなみに描かれた虫や生き物のそれぞれの描写は緻密で正確なのですが、実際には描かれた生き物たちがヘチマの周りに同時期に生息することはないそうです。
ヘチマの周りに身近な様々な生き物が描かれた本作は一種の「虫たちの理想郷」といえるものになっています。
是非、実際に会場でも注目ポイントを確かめてみてください!