この度一般社団法人千總文化研究所は、特別鑑賞会・講演会「千總友禅―束熨斗文様振袖復元製作をめぐって―」を開催致します。シリーズ第3回となる本回は、千總が代表を務める友禅史会所蔵の「束熨斗文様振袖」を題材に、千總友禅の技術と日本古来の染色に焦点を当てます。1555年に創業し、法衣装束商から呉服商となり染織の技を極めてきた千總にとって、先人が手掛けた染織品は、ものづくりの大切な原泉です。
細やかな文様表現と雅な色彩で江戸時代の友禅染の最高峰として重要文化財に指定されている「束熨斗文様振袖」。2015年から2017年にかけて、千總はその復元品を製作※。「染司よしおか」の協力を得て当時の色の再現を目指しました。5代染司よしおか当主の吉岡幸雄氏を迎え、製作過程を振り返りながら、日本の色の歴史と魅力、日本人が大切にしてきた繊細な美意識について伺います。京都国立博物館に寄託されている「束熨斗文様振袖」を特別に出品し、復元作品と2点並べてご鑑賞いただきます。
※メルコリゾーツ&エンターテイメントによる全国の着物産地の職人が最高級の着物を制作し公開する「着物×きもの×KIMONOプロジェクト」の一環として受注。
日時:2018年4月25日(水) 午後1時半~午後3時
講師:吉岡幸雄
場所:千總本社ビル5階ホール(京都市中京区三条通烏丸西入ル御倉町80番地)
定員:60名(事前申込制、先着順)※定員に達しました。
参加費:一般2000円、学生1000円
吉岡幸雄(よしおかさちお)
1946年京都生まれ、染色家。1971年早稲田大学第一文学部卒業後、1973年に美術工芸書出版社の紫紅社を設立。1987年生家の「染司よしおか」5代目を継承。植物染の第一人者として薬師寺、東大寺などの文化財の復元をはじめ、英国V&A博物館からの依頼で永久保存用「植物染めのシルク」の制作等を手掛ける。著書は『日本の色辞典』『王朝のかさね色辞典』(紫紅社)『千年の色―古き日本の美しさ』(PHP研究所)『日本の色を染める』(岩波新書)『京のことのは』(幻冬社)など多数。
【申込方法】
申込期間:3月26日(月)~4月15日(日)(当日着信有効)※定員に達しました。
氏名、連絡先(メールアドレスまたは、電話・FAX番号)を明記の上、千總文化研究所ウェブサイト(http://www.icac.or.jp)
お問い合わせフォームまたは、FAX 075-211-2530よりお申し込みください。
※定員に達した時点で受付を終了致します。
※本プログラムは高校生以上を対象とした内容です。
【お問合せ先】
一般社団法人千總文化研究所(㈱千總内) tel 075-211-2531(平日10 時~17 時)