オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト
隈研吾の「コツゴツ」哲学」過去から未来へ行きるデザイン ― 髙田賢三へのオマージュ
「姫路は日本建築の聖地である」と言う隈研吾は、2021年より始まった複数のプロジェクトを経た2024年度、空間と時間の概念を併せ持つオノマトペ「コツコツ」とそれを発展させた「コツゴツ」という造語を通じて、その最新の境地を展観します。
ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム ⓒ隈研吾建築都市設計事務所
また、本展では、隈研吾がリノベーションを行ったパリの旧髙田賢三邸を再現した新作の模型、映像やモックアップ、髙田賢三の作品・遺愛品で構成されるインスタレーション、その他隈作品の建築模型やモックアップ約30点を展示し、隈・髙田両氏の響き合うデザイン思考を紐解きます。
Takada Kenzo House ©Jimmy Cohrssen
Takada Kenzo House ©Jimmy Cohrssen
また、書寫山圓教寺で進行中の「はづき茶屋プロジェクト」の成果を模型として披露します。
はづき茶屋 ⓒ書寫山圓教寺
隈研吾と髙田賢三 隈研吾は、髙田賢三がパリに構えた旧邸宅「Takada Kenzo House」を2018年にリノベーションしています。この邸宅は、髙田のデザイン哲学の集大成といえる空間作品であり、隈によるリノベーションを経た現在の姿は、髙田と隈の協働作品と位置付けることができます。歴史の重層性をコツコツというオノマトペで表す隈は、歴史に学びつつ革新的なデザインを世に広めた姫路市出身のデザイナー・髙田賢三の業績を「コツゴツ」という独自のオノマトペで表現します。 Takada Kenzo House ©Jimmy Cohrssen 髙田賢三(たかだ・けんぞう)1939-2020 髙田賢三(左)と隈研吾(右) ©Kengo Kuma & Associates |
関連イベント情報
※イベントの最新情報、申込方法等は、姫路市立美術館HPのイベントページでご確認ください。
●講演会「『コツゴツ哲学』で今ここから世界を考える―22世紀へのパースペクティブ」
日時:1月12日[日] 14:00-15:30
講師:隈研吾 氏
場所:姫路市立美術館 2階講堂
定員:80名程度(応募多数の場合は抽選)
備考:本展の入場券が必要
申込方法:12月25日[水]までに姫路市立美術館公式ホームページ内の応募フォームから申し込み
●講演会「隈研吾とフランク・ロイド・ライト―建築の生成」
日時:1月25日[土] 14:00-15:30
講師:水上優 氏(兵庫県立大学教授)
場所:姫路市立美術館 2階講堂
定員:80名(応募多数の場合は抽選)
備考:本展の入場券が必要
申込方法:1月20日[月]までに姫路市立美術館公式ホームページ内の応募フォームから申し込み
オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト 会 期:2024年12月7日[土]-2025年2月2日[日] ● 隈研吾 プロフィール 隈研吾 ©Designhouse 1954年生まれ。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶応義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。 |