【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.139】中之島香雪美術館「聖徳太子-時空をつなぐものがたり」

【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.139】中之島香雪美術館「聖徳太子-時空をつなぐものがたり」

5年にわたる作品修理より新発見!

聖徳太子は、日本という国の基礎を築いた優れた政治家であるだけでなく、日本に仏教の黎明を導いた実質的な開祖として、尊崇と敬愛の対象であり続けてきました。
本展では、聖徳太子にまつわる美術作品をとおして、時空を超え変貌を遂げていく太子のものがたりと、太子信仰を支えに現在まで伝えられた作品の移動のものがたりをたどります。
さらに、香雪美術館が所蔵する作品の修理をクローズアップし、現在のわたしたちが未来へとつなぐものがたりも紹介します。
 

本展覧会担当学芸員の大島 幸代さんに、展覧会の見どころをお聞きしました!

「いつの時代も幅広い人々から敬愛されてきた聖徳太子。 最も有名な日本人と言っても過言ではありません。この展覧会は、太子をめぐる美術品を紹介しますが、その主役は、重要文化財「聖徳太子像」と「聖徳太子絵伝」という、修理を終えたばかりの2点です。
どちらも絹に描かれた絵画で、掛軸のかたちで伝わってきました。絵画にしても、掛軸にしても、平面的なものと思われがちですが、実はたいへんに立体的なつくりになっています。作品を絵として眺めるところから、近寄って、さらに近づいてのミクロの世界まで、さまざまな視点でご覧ください。修理をきっかけに実現した展覧会ならではの、徹底解剖をお楽しみいただけます」

大島 幸代(中之島香雪美術館 学芸員)


時空をつなぐ3つのものがたり

◆ 1つめのものがたり 太子の伝記 ◆
時とともに変貌を遂げていく太子の伝記、その様子をたどります。

聖徳太子立像(南無仏太子像)
鎌倉時代 13世紀

重要文化財 聖徳太子絵伝(部分)
鎌倉時代 14世紀 茨城 上宮寺

写真提供:茨城県立歴史館
<この場面は12月1日~12月13日展示>
 

◆ 2つめのものがたり 作品の来歴 ◆
太子信仰を支えに現在まで伝えられた作品の来歴を追跡。

聖徳太子絵伝断簡
南北朝時代 14世紀

◆ 3つめのものがたり 作品の修理◆
所蔵品の修理に注目し、現在のわたしたちが未来へとつなぐものがたりに思いを巡らせてみます。

【聖徳太子絵伝の修理の様子】

5年の歳月をかけて修理を行い、その過程で多くの新しい発見がありました。用いられた絵絹のこと、彩色技法のこと、描かれた図像のこと、かつての修理の歴史などといった知見は、作品自体の制作や伝来に関してはもちろんのこと、聖徳太子をめぐる美術全体に新たな問題を投げかけるでしょう。

修理後 初公開
重要文化財 聖徳太子像
鎌倉時代 13~14世紀

展示期間:10月31日~11月15日、12月1日~12月13日

修理後 初公開
聖徳太子絵伝
鎌倉~南北朝時代 14世紀

記念講演会 1

石井 公成 氏(駒沢大学教授)
「三経義疏<さんぎょうぎしょ>から浮かびあがる聖徳太子の人間像」

2020年11月14日(土)14時~15時30分(13時30分 受付開始)

会場:中之島会館(中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(展覧会観覧には別途入館料が必要)

事前申込(先着順)の詳細は→こちら(中之島香雪美術館へHPへ)


記念講演会 2

米倉 迪夫 氏(東京文化財研究所名誉研究員)

「聖徳太子信仰の場と太子絵伝<たいしえでん>の制作」
2020年11月28日(土)14時~15時30分(13時30分 受付開始)

会場:中之島会館(中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(展覧会観覧には別途入館料が必要)

事前申込(先着順)の詳細は→こちら(中之島香雪美術館へHPへ)
 

※いずれも状況により中止の可能性があります


特別展「聖徳太子-時空をつなぐものがたり」

開 催 期 間 2020年10月31日(土)~2020年12月13日(日)
時 間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日

月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
11月23日は開館、11月24日は休館

会 場

中之島香雪美術館
大阪市北区中之島3丁目2番地4号 中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階

https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

料 金 一般1200(1000)円、高大生700(500)円、小中生400(200)円
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
お 問 合 せ 06-6210-3766
主 催 / 後 援 な ど

主催:公益財団法人 香雪美術館、文化庁、独立行政法人 日本芸術文化振興会
助成:公益財団法人 ポーラ美術振興財団
協力:株式会社 岡墨光堂、株式会社 松鶴堂