【オススメのアートスポット紹介!Vol.20】「2018祇園祭児童画展」(明倫ビル2階)

【オススメのアートスポット紹介!Vol.20】「2018祇園祭児童画展」(明倫ビル2階)

2018祇園祭児童画展
京都市立洛央小学校 京都市立高倉小学校 京都市立御所南小学校

先日このコーナーで紹介した染・清流館で開催中の「第10回 祇園祭展」とあわせてぜひお楽しみいただきたい展覧会「2018祇園祭児童画展」について、祇園祭児童画展実行委員会代表で染色作家の内藤英治氏にお話をうかがいました。


内藤英治氏

ことしるべ:そもそも、この展覧会が始まったきっかけは?
内藤:染・清流館での祇園祭展を行う中で、鉾町の子どもたちと何かできないかという思いがあり、地域の小学校の校長先生方に相談したところ、学校の総合的な学習時間で祇園祭と関わる授業があり、その中で祇園祭の歴史やちまきの笹、縄がらみを学習し、縄を実際に結んでみたり、お囃子を聞き、実際に鐘を叩いたりしながら、知識や体験を深め、自分たちの祭として親近感をより一層醸成されていることを知りました。そこで、その授業の中に祇園祭に関する作品を作る時間を組み込んでいただきました。
私たち実行委員や染織作家も授業に出向いて、アドバイスを行ったり、講演会を開催してきました。

ことしるべ:今回はどのような作品が展示されていますか?
内藤:回、鉾町にある3校の約400名の子どもたちによる、500点余りの作品を展示しています。
京都市立洛央小学校の5年生の生徒たちは校区にお住まいの友禅職人の協力を得て、鮮やかな友禅染の旗を作ってくれました。
染め上がった旗が、会場の天井に張り巡らされて賑わいを見せています。京都市立御所南小学校の4年生は生徒たちが思う「祇園祭」、鉾や山、ちまきやお飾り、巡行の風景などを楽しい絵にしてくれました。
京都市立高倉小学校の5年生の生徒たちは祇園祭をモチーフにしたうちわを作成しました。1本ずつ挿している青竹は地元の竹材屋さんにお世話になりました。
手に取ってじっくり見てください。
洛央小学校4年生の生徒たちによる行燈も近々展示されます。

ことしるべ:子どもたちの作品の魅力はどのようなところにありますか?
内藤:鉾町の子どもたちにとって、祇園祭は生活の一部。写真などを見なくても描けてしまうのが凄いですね。
どの作品も、大変自由な発想で、パワフルなものが多く、アイデアも新鮮です。大人の私たちも良い刺激を受けています。
子どもたちには「こうでなければならない」という先入観にとらわれていません。それが魅力です。

 

作品搬入に来られていた京都市立高倉小学校の岸田蘭子校長にも、見どころをお聞きしました。


京都市立高倉小学校の岸田蘭子校長

「子どもならでは、子どもらしい感性で、祇園祭を伝えたいという気持ちのこもったうちわが並んでいます。
高倉小学校の生徒たちの作品は手に取ることも可能です。ぜひ実際にあおぎながら見てください」

2018祇園祭児童画展
会 期 平成30年7月12日(木)~7月24日(火) 
     ※7月17日(火)休館 7月16日(月)、23日(月)は開館
時 間 午前10時~午後5時
会 場 明倫ビル2階(染・清流館同ビル)
      京都市中京区室町通錦小路上ル山伏山町550-1(京都芸術センター北隣) 
料 金 無料


★染・清流館で開催中の「第10回 祇園祭展」(有料)もぜひ一緒にお楽しみください。
 [ことしるべ]にて、今回お話をお聞かせいただいた染色作家の内藤英治氏のインタビューが掲載されています。


会場入り口を洛央小学校の生徒たちによる行燈が照らしています。