リリース資料に基づき、第一章から第六章の展示構成についてご紹介します。
今回は、第六章です。
近代において、茶の湯は日本を代表する一つの文化として評価されはじめ、
文化人の中には流派の家元や数奇者と交流し、茶の湯を嗜む人々もでてきました。
東京美術大学(東京藝術大学の前身)の校長を務めた正木直彦は日本美術の一つとして
学術的に茶道具を評価し、自身の茶杓を人に贈っています。
また、小説家の谷崎潤一郎は茶杓に銘を認め、陶芸家の板谷波山も茶杓を作り贈っています。
本章で紹介する学者や画家など15人の茶杓は、
余技と一言で片づけるには惜しいほどの個性にあふれています。