リリース資料に基づき、第一章から第六章の展示構成についてご紹介します。
今回は、第三章です。
近代数奇者の牽引者である益田鈍翁は、近世の茶人がしたように、
自ら作った茶杓を茶友に贈ります。
また、それに影響されたほかの数奇者も同じように自ら茶杓を作ったため、
近代において個性豊かな茶杓の世界が広がりました。
本章では、鈍翁の主人ともいうべき三井家の人々の茶杓のほか、
近代数奇者の茶の湯を押し広めた高橋箒庵、茶の湯界の風雲児森川如春庵など、
鈍翁と親交のある関東と中京の数奇者たち16名が作った茶杓に加え、
ゆかりの茶道具を展示いたします。