アート・展示
終了

開催期間:2020年10月6日(火)~2020年11月23日(月)

◆終了◆ 特別企画展「小野竹喬・春男―父と息子の切ない物語―」

◆終了◆ 特別企画展「小野竹喬・春男―父と息子の切ない物語―」

日本の自然を穏やかに見つめ、明るく澄んだ色彩で情緒豊かな風景を描いた日本画家・小野竹喬。
父と同じ日本画家を目指すも志半ばに戦死してしまった息子・小野春男。

本展は、生涯にわたって移り変わる自然の様子を穏やかなまなざしで描き続けた竹喬作品を中心に、春男の素描やスケッチの数々を紹介する京都初の父子展です。
作品描写をとおした父子の交流を、彼らが共に過ごした京都・衣笠の地で感じて見てください。

小野竹喬(1889-1979)

岡山県笠岡市に生まれる。14歳の時に日本画家になることを決意し、京都の竹内栖鳳に師事。
1916年に文展で特選を受けるが、翌年には新たな芸術活動を志して土田麦僊らと”国画創作協会”を結成、研鑚に努める。
解散後は再び主な発表の場を官展に移し、戦後には明るく柔らかな色調の表現を追求した風景画で新境地を拓く。


小野竹喬 「朝空」 1975年頃 個人蔵


小野竹喬 「夕茜」 1968年 岡山県立美術館蔵

 

小野春男(1917-1943)

小野竹喬の長男で、父と同じ日本画家を志す。
しかし、京都市立絵画専門学校を卒業し、画家として歩み始めた矢先に太平洋戦争の召集令状を受け取り、その翌年26歳で戦死する。
静物・人物・風景と多様な画題に挑戦した。


小野春男 「茄子」 1941年頃 笠岡市立竹喬美術館蔵


小野春男 「人形劇」 制作年不詳 笠岡市立竹喬美術館蔵

★本展の見どころ★

◎父・小野竹喬と息子・小野春男、京都初の父子展 
温雅な日本の風景を描き続けた竹喬と、父と同じ日本画家を目指した春男。
二人が実際に過ごした京都・衣笠の地で、二人の作品を並べて展示し、描写から見える父子の交流を紹介する京都で初めての展覧会です。

 

◎父と息子、それぞれの想い 
本展では、戦後の息子亡きあとの竹喬作品に注目して展示します。
戦後の竹喬は、自然表現の追求であると同時に春男への思いを込めた「空に浮かぶ雲」を繰り返し描き、雲の上に戦死した春男の魂を感じて取っていました。


小野竹喬 「月」 1944年 笠岡市立竹喬美術館蔵

一方、多彩な画題に挑戦した春男の作品には、新しい芸術の創造を目指し、父を越えようと試行錯誤する若き芸術家の純粋な想いが凝縮されています。

 

◎竹喬作品をより深く知るテーマ展示
美術館新館展示室では「四季の自然美」「モチーフと向き合う」と題した二つのテーマで竹喬作品を展示。
「四季の自然美」では日本特有の美しい情景を描いた作品を、「モチーフと向き合う」ではスイカやマスカットなど様々なモチーフの静物スケッチを紹介します。

~同時開催~

第1回 野外工芸美術作家展
堂本印象美術館庭園にて、日本工芸美術作家協会所属の作家による野外展示を開催します。
出品作家(50音順):井上由美(染織)、清水六兵衞(陶芸)、黒田敬子(ガラス工芸)、武田直之(陶芸)、古川剛(陶芸)
詳細はこちら→

 

~愛知県でも小野竹喬展を開催!~

特別展「笠岡市立竹喬美術館所蔵作品展 小野竹喬 風景と語らう画家」 
会場:名都美術館(愛知県長久手市杁ケ池301)
会期:10月9日(金)~12月13日(日)
詳細はこちら→

開催期間2020年10月6日(火)~2020年11月23日(月)
時間午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
休館日月曜日(ただし、11月2日(月)は開館)、11月4日(水)
会場 京都府立堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26-3
ホームページhttps://insho-domoto.com/
料金一般510(400)円、高大生400(320)円、小中生200(160)円
※( )内は20名以上の団体料金、トマト倶楽部会員割引料金
※65歳以上の方(要公的証明)および障害者手帳をご提示の方(介護者1名を含む)は無料
お問い合わせ京都府立堂本印象美術館 075-463-0007
主催/後援など主催:京都府、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞
助成:一般財団法人地域創造
備考◎新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予告なく予定を変更する場合がございます。最新情報は京都府立堂本印象美術館公式HPをご確認ください。