堂本印象の名作と美術館建築がともに楽しめる、京都府立堂本印象美術館。同館は堂本印象の芸術そのものといえます。そのことを大切に、半年ぶりに生まれ変わります。リニューアルオープン記念展の第一弾として、「堂本印象 創造への挑戦」を開催します。一つの様式に安住することなく、常に新しい日本画を追求し続けた堂本印象の多彩な画業を紹介します。
明治時代、政府は殖産興業や輸出振興政策を推進。
1873年のウィーン万国博覧会への参加をきっかけに日本の工芸品への関心が世界的に高まりました。
本展では、当時の技術力を結集して作り出した工芸品の数々と共に、工芸図案などを描いた日本画家たちの作品など、明治の美術品を一堂に展観します。
櫻谷文庫では、木島櫻谷(このしま・おうこく)の生誕140年を記念して開催される「木島櫻谷展 近代動物画の冒険」(泉屋博古館分館/東京)の会期にあわせて櫻谷文庫は、櫻谷自ら設計に関わり建造した京都衣笠の邸宅・櫻谷文庫特別公開を実施いたします。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は、イギリスで最も偉大な画家のみならず、風景画の歴史のなかで最も独創的な画家のひとりです。卓越した技法によって、嵐の海景、崇高な山、穏やかな田園風景など、自然の多様な表情を描くとともに、歴史風景画にも取り組みました。光と空気に包まれた革新的な風景表現は、今日においても多くの芸術家にとって、インスピレーションの源になっています。本展では、最新の知見をもとにターナー芸術を再考し、その核心と魅力に迫ります。ターナーの画業と芸術の全貌を明らかにするため、4つの章(「地誌的風景」、「海景」、「イタリア」、「山岳」)を設定し、各章にふさわしい選りすぐりの油彩画、水彩画約70点や版画作品を、スコットランド国立美術館などイギリス各地と日本国内の美術館からご紹介し、展観する貴重な機会となります。
続「京都 日本画新展」は、京都画壇の将来を担う人材の育成をめざし、2008年度に創設された「京都 日本画新展」を継承・発展する形で新たにスタートいたしました。京都を中心に活躍する創造性あふれた若い人材の活動を奨励し、京都の文化の発展に寄与することを目指しています。本展では、大賞・優秀賞受賞作をはじめ、推薦委員から推薦を受けた20~40歳代までの39作家の作品を一堂に展覧。あわせて推薦委員の新作等も発表します。第5回の節目を迎える本展にご期待ください。
京都市美術館は1933(昭和8)年に設立された公立美術館です。開館以来、近現代美術作品の鑑賞と発表のための、西日本最大の舞台のひとつとして、戦後日本文化のなかで大きな役割を果たしてきました。同館所蔵のコレクションは多岐にわたり、近現代の日本画・洋画・彫刻・工芸・書・版画など約3,400点を所蔵しています。なかでも京都画壇で活躍した美術家たちの作品群は、他に類を見ない豊かさを誇っています。
本展覧会では、2019年度内のリニューアルオープンに向け、現在本館が閉館中である京都市美術館所蔵の数ある珠玉の作品の中から日本画を中心に、34名の作家による美しく艶やかに描かれた“きもの美人”約40点を紹介します。近代の画家たちが描いたさまざまな女性像をお楽しみください。
作品画像=上村松園《春光》(部分)昭和初期 京都市美術館蔵
明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)を礎とし、「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えつつ、常に日本の美術界をリードし続けてきた日展は今年110年を迎えます。日本画と西洋画、彫刻の3部制で始まりましたが、昭和2年に工芸美術を加え、昭和23年は書が参加しました。現在では、各部門において日本の美術界を代表する巨匠から、第一線で意欲的に活躍している中堅、新人を多数擁して世界にも類のない一大総合美術展として、全国の多くの美術ファンを集めています。
大正、昭和期の京都画壇で活躍した、橋本関雪と堂本印象。二人は日本画研鑽団体「六合会」への参加など、様々なストーリーを共有する画家同士でした。京都画壇の大家の競演をご堪能ください。
2017年(平成29)秋、京都にある京都文化博物館・泉屋博古館・櫻谷文庫では、木島櫻谷(このしま・おうこく)の生誕140年を記念して、木島櫻谷の展覧会と邸宅特別公開をほぼ同時期に行います。
※写真は《木島櫻谷旧邸洋館内部》
2017年(平成29)秋、京都にある京都文化博物館・泉屋博古館・櫻谷文庫では、木島櫻谷(このしま・おうこく)の生誕140年を記念して、木島櫻谷の展覧会と邸宅特別公開をほぼ同時期に行います。
木島櫻谷は、京都の街の中心地である三条室町に生まれ育ちました。その櫻谷生家の近所にある旧家から新たに発見された作品群を京都文化博物館2階総合展示室にてまとめて紹介いたします。
※作品は《孔雀図》京都府蔵(京都文化博物館管理)
明治から昭和に活躍した京都の日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく 1877‐1938)。特に高く評価されてきた動物画は、徹底した写生、卓越した技術、独特の感性があやなすものです。どこかもの言いたげで優しい眼差しの動物たちが、今秋一堂に集います。
近代日本画の大家の一人、堂本印象(1891~1975)は、昭和27年(1952)に、初めてヨーロッパに渡り、芸術作品を訪ねる旅をしました。本展は、印象が目にしたヨーロッパの各所を、印象の作品から紹介するものです。(入場無料)
戦後日本画の革新を担う旗手として活躍した加山又造氏。今年、生誕90年にあたることを記念し、初期から晩年に至る画業をたどる本展を開催します。ぜひご来場ください。
「猫」 1980年頃 個人蔵
1996年に開館したウッドワン美術館が所蔵する約1000点の美術作品の中から、厳選した日本近代絵画の名品約90点を展観します。この機会にぜひご高覧ください。
岡倉天心・横山大観の意志を継ぐ、現代日本画の力作を一堂に!再興第102回「院展」を開催します。是非、ご高覧下さい。
河鍋暁斎(1831年-1889年)は、幕末から明治の激動の時代を生きた絵師。3歳で初めて蛙を描いたという暁斎は、7歳で浮世絵師の歌川国芳に入門した後、狩野派に学び19歳の若さで修業を終えました。
まわりから「画鬼」と称されるほどに画業に打ち込み、習得した様々な画法で仏画から戯画まで幅広く描きました。暁斎の観察力・表現力・筆の確かさなど圧倒的な画力は、鹿鳴館の設計で有名な英国人建築家ジョサイア・コンダーを惹きつけ弟子にするなど、外国人をも魅了しました。
本展では、世界屈指の暁斎コレクションを有するイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品で、肉筆画から版画、絵日記など、正統な日本画から、思わずくすりと笑えてしまうユーモアあふれる早描きまで、実にバラエティに富む暁斎の画業を振り返ります。
言葉や文化の違いを超えて愛される暁斎ワールドを、ぜひご堪能ください。
昭和16年(1941)に竹内栖鳳、菊池契月、西山翠嶂、川村曼舟、橋本関雪らにより発足した「京都日本画家協会」。会派を超えた京都画壇の総合的な団体として、現在、京都を中心に活躍する約600名により構成されています。2016年から2018年の3年間にわたり、すべての所属作家の作品世界を紹介する本展覧会は、様々な画風が一堂に並ぶ国内随一の規模を誇る日本画展です。日本の風土に根ざした穏やかな心地よさと感動を呼ぶ日本画の世界をお楽しみいただけます。
モダンで粋なデザインを手掛けた杉浦非水。愛媛県出身の非水は東京美術学校在学中、黒田清輝がもたらしたアール・ヌーヴォー様式の図案やポスターに影響を受け、図案家となりました。その後ポスターやパッケージデザインなど多分野で作品を残しています。本展は京都で開催する初の非水展です。ぜひお運びください。
江戸から明治へと急激に変遷する時代に活躍した浮世絵師・月岡芳年。浮世絵の需要が失われつつあった当時において最も大成した絵師であることから「最後の浮世絵師」と称されます。
本展は、日本屈指の芳年コレクションとして知られる西井正氣氏所蔵の作品によって、芳年の初期から晩年に至るまでの代表作約130を展示します。芳年の巧みな技と豊かな想像力、卓越した画面構成のセンスをご堪能ください。
※本展には一部、残酷な描写が含まれる作品が出品されます。
天保2年(1831年)、京都で創業した髙島屋は、創業期の呉服店時代から今日まで歴史を積み重ねてきました。本展では、その長きに渡る歴史の中で、髙島屋の名の下に集まった日本画の名品を一堂に展観し、近代日本の画家たちが髙島屋とどのようなかかわりをもって自らの芸術を高めていったかを紹介します。