明治40年に第1回文部省美術展覧会(略して文展)を礎とし、時代とともに、常に日本の美術界をリードし続けてきた日展は100年の長きに渡る歴史を刻んできました。設立当初は日本画と西洋画、彫刻の3部制でしたが、昭和2年に美術工芸を加え、昭和23年には書が参加しました。現在では、各部門日本の美術界を代表する巨匠から、第一線で意欲的に活躍している中堅、新人を多数擁して世界にも類のない一大総合美術展として、全国の多くの美術ファンを集めています。
1989年に京都、1991年に大阪で始まった「留学生音楽祭」は、関西を中心とする大学に学ぶ留学生に、母国の民族音楽や舞踊などを披露していただくイベントです。
国や言葉の壁を遥かに越えた「友情」と「平和」の祭典にご期待ください。
1914年、石井柏亭・梅原龍三郎・有島生馬・坂本繁二郎らが結成した『二科会』は、常に新傾向の作風を吸収し、岸田劉生・佐伯祐三・藤田嗣治・岡本太郎・東郷青児など美術史上欠かすことのできない多くの著名な芸術家を輩出し続けてました。
絵画・彫刻・デザイン・写真の4部門からなる二科展は、新たな一歩として「第101回二科展」を開催します。会員・会友・入選者の作品計321点をお楽しみください。
独立美術協会は佐伯祐三、前田寛治を中心とする1930年協会展が発端となり、二科会ほかの団体を越えて気鋭の作家が集まり組織された美術団体です。翌1931年に東京府美術館で第一回独立展を開き、以来、須田国太郎、海老原喜之助、野口弥太郎、鳥海青児など、近代美術史に輝く画家を数多く輩出してきました。
京都の長い歴史に育まれた伝統と革新を踏まえながら、新たな発想で次代の工芸美術をリードする集団「工芸美術創工会」の会員による陶芸・染色・漆芸・硝子・金石造形・七宝・人形の新作を展観。
全国の愛好家が丹精込めて育てた松や雑木、皐月などの盆栽と水石の逸品を一堂に陳列。世界の共通語になった“BONSAI”を知る四日間。
京田辺の豊かな自然の中で、名所と旧跡を巡り歩く「第19回 一休さんウォーク2016」。あなたも健康づくり・体力づくりのために参加しましょう!
王朝貴族の高い美意識と篤い信仰心の結晶でもある、高麗王朝後期に生み出された仏教絵画。阿弥陀如来、観音菩薩をはじめとするみほとけに満ちる気品と善意。それは柔和な表情、繊細な衣の文様、温雅な色彩などに表れています。東アジア絵画史において、独特の光彩を放ち、近年高く評価される高麗仏画ですが、現在その数は世界にわずか160点あまりです。本展では国内でまとめて観る機会のなかったその名品26点が一堂に集います。
※一部展示替えがあります
表千家家元而妙斎宗匠は平成26年に㐂寿を迎えられ、そのご自祝の茶事が平成27年2月から翌年3月にかけて利休居士のわび茶の道統を受け継ぐ家元不審菴において催されました。本展では、その道具組から懐石の献立に至るまでの茶事に込められたもてなしの心をたずねます。
20性前半のパリで活躍した女性画家マリー・ローランサンの没後60年を記念しての展覧会。初期から晩年にいたるまでの、油彩を中心とした約80点を紹介します。その可憐で気品あふれ、柔らかく愛らしいパステルカラーを用いた色彩による、彼女独特の造形世界をゆっくりお楽しみください。
全国の著名な美術家、宗教家、文化人ら約1,350人から、福祉のために、と寄贈していただいた作品をご覧のうえ、入札でお求めいただきます。
日本画家として知られる堂本印象(1891-1975)。その印象の生誕125年に際して、堂本印象生誕125年「INSHO EXPOSITION~天才!!印象ワールド~」を開催します。本展では、絵画だけではない、印象の知られざる工芸品や商品デザインを紹介。多彩な印象芸術の全容を読み解きます。
超絶技巧と独自の世界感で国内外に多くのファンを魅了する天才画家・伊藤若冲。生誕300年を迎える今年、各地で記念の展覧会等が開催されていますが、本展は、若冲が生まれ育ち、生涯のほとんどを過ごした京都で開催するものです。
この秋から西本願寺で勤められる伝灯奉告法要を記念して、約800年の歴史を誇る浄土真宗と本願寺の展覧会を開催します。本展では、宗祖・親鸞聖人から安土桃山時代に活躍した第11代顕如宗主までの歴代宗主に加え、専如門主に受け継がれてきた法宝物をご紹介するとともに、かつての伝灯奉告法要に関連する映像や資料を展示します。また、国宝「三十六人家集」をはじめとする西本願寺の名宝の数々に加え、各地の浄土真宗寺院に所蔵される多様な法宝物など、約120件を公開します。
「院展」の名で親しまれている日本美術院は、明治31年に岡倉天心の指導のもとに創設された日本画の研究団体です。天心の没後、活動の中断を余儀なくされた時期もありましたが、横山大観らによって再興され、近代日本美術に大きく寄与してきました。昨年100回展を盛会に開催し、本展で101回展を迎えます。
自分にとってかけがえのない一碗を京都在住の著名人、六十数名の方々に出品いただき展観します。ぜひご来場ください。
その卓抜した芸術性で、没後50年を迎える今なお国内外で高い評価を受けている、河井寬次郎の陶芸作品をはじめとする仕事の全貌と、その深い精神世界を辿ります。
日本のハワイアンキルトの第一人者であるキャシー中島さん。2017年に迎えるキルト作家生活45周年を前に、そのパワフルな人生をキルト作品とともに辿(たど)ります。
尾形光琳没後300年、神坂雪佳生誕150年を記念して、「琳派展18 京の琳派―美を愉しむ―」を開催します。本展では、光琳、雪佳のほか俵屋宗達、尾形乾山、中村芳中らの優品を通じて、京都で受け継がれてきた琳派の流れを紹介。細見コレクションによる京琳派の美の世界をお楽しみください。
三代道入(通称ノンカウ)作 黒樂茶碗 「青山」が重要文化財に指定されました。「青山」は、艶やかな黒釉に萌黄色の鮮やかな抽象紋が描かれ、道入作品の中でも極めて斬新な作行きです。樂家初代長次郎を除く樂歴代の中では、三代道入の作品が初めて重要文化財の指定を受けました。本展では、道入の作品を一堂に展観し、その革新的でモダンな作陶の軌跡をたどります。