2018年11月13日
観賞・茶陶部門 京都市長賞
《颪(螺旋)》 木野 智史
近年、パラミタ陶芸大賞展での大賞受賞など、諸所の公募展や個展で話題をつくり、国内外で活躍する若手陶芸家である。ロクロ技による、ウェーブや無窮の回転の運動を立体化する制作で知られる。本作品は幅(高さ)のある二等辺三角形の錐形板を内から外側へとくるりと2巡させ傾けた形状で、尖ったエッジが底への清澄な青白磁の諧調が美しい。「颪(オロシ)」の吹く気象イメージを、外連味なく、直截な空間造形としている。
(評・諸山 正則) 「第3回日本陶磁協会奨励賞関西展」図録より
あと4名の受賞者の紹介もシリーズで続けます。
お楽しみください。
第3回日本陶磁協会奨励賞関西展の詳細はコチラ