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2018年11月7日

「第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展」記念講演会Ⅳ 増田 德兵衛(和食文化国民会議理事)× 森 孝一(日本陶磁協会常任理事)「 酒器の醍醐味 」

11月3日(土・祝)、午前の陶芸家・森野 泰明氏と日本陶磁協会常任理事・森 孝一氏の対談に続いて、午後から第3回 日本陶磁協会奨励賞 関西展 記念講演会第4弾が開催されました。
午後の部は「酒器の醍醐味」という題で、増田 德兵衛氏(和食文化国民会議理事)と 森 孝一氏の対談が行われました。
紀元前から存在していたというお酒の歴史を皮切りに、中国のもの、唐津、黄瀬戸、志野、織部に青山二郎や小林秀雄が持っていた酒器の画像を見ながら話は進みました。
度数の高低やスパークリングもあるけれども日本料理にはやはり日本酒が合うこと、冷酒にはシャープな磁器やガラス、熱燗には唐津…など素材を選ぶ面白みに加えて、形を選ぶことも楽しく、実際に酒器の形とお酒の温度を変えることで同じ種類のお酒でも違ったバリエーションが楽しめる、などお酒好きな方にとって興味深い話が続きました。
今や輸出だけでなく、日本酒そのものも海外でもつくられるようになったものの、それにともなった酒器の世界化にはいたっていないため、これから次のステップに移さなければと思っています、という増田氏の発言で対談は締めくくられました。

途中、「人生、80歳くらいまで生きたとして約3万日。お酒が飲める二十歳以上からだと22000日程度。晩御飯のときにお酒を飲むとしたら、22000回しか飲めない、と思ってしまいます。誰と飲むのかもやはり大事になってきますね」という増田氏の発言に、これからの一食一酒を大切にしなければと感じた参加者は多かったのではないでしょうか?
 

 



どれでお酒をいただくか、悩みます…

講演会の後、会場を増田德兵衛商店・月の桂酒藏に移しての展覧会記念利き酒会が行われました。
講演会に続いて、増田德兵衛氏にお出しいただくお酒の説明をいただき、おいしい料理・すばらしい酒器とあわせて参加者は堪能しました。


帰りに気に入ったお酒を買って帰られる方も何人もおられました。