「京都 日本画新展2022」
出品されている33名の作家を、順番にご紹介します。
田中彩乃(たなか・あやの)さん
1990年新潟県生まれ
奈良芸術短期大学研究科修了
◉出品作品
「夜ト花」(よるとはな)
<本展出品作について作家より>
夜が纏う闇に飲み込まれないように、花は美しく咲くのでしょう。
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西薗静(にしぞの・しずか)さん
1990年大阪府生まれ
京都教育大学教育学部美術領域卒業
京都教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了
◉出品作品
「飛行体」(ひこうたい)
<本展出品作について作家より>
もののかたちと空白を材料に、画面を作っています。空間の広がりやものの動き、重力や浮力といった、平面に収まりきらない事象が現れる瞬間を求めて制作しています。このかたちは、朽ちた蜂の巣。手で掲げると、天空に浮かぶ要塞のように壮大な空間を感じました。それが上空で移動する姿を想像し、大気のゆらぎを画面に留めようと試みました。
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丹羽優太(にわ・ゆうた)さん
1993年神奈川県生まれ
京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業
京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻ペインティング領域修了
◉出品作品
「鹿鯰瀑布図」(ろくねんばくふず)
<本展出品作について作家より>
太古より、日本には大鯰が地中に潜み、地震を起こすとされてきた。一方、茨城県の鹿島神宮にはその鯰を抑える要石が祀られている。そして鹿島神宮の神使は白鹿。対となる二体を描いた。また、黒い滝は欧米の思想を象徴している。文明開化とともに戦後に欧米の思想が流れこみ、高度経済成長期には多くの発展を遂げた。しかし近年災害が増え、欧米の思想のもとに造られたシステムは限界が出始め、様々な綻びが生まれているのではないか。
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