2021京都&滋賀 注目の展覧会②

2021京都&滋賀 注目の展覧会②

あけましておめでとうございます。2021年も「ことしるべ」をよろしくお願いします!
今年も京都・滋賀では注目の展覧会が盛りだくさん。ぜひ見ておきたいものを開幕日順に紹介します。

第1弾はこちら



◇デビュー45周年記念「キキ&ララ展」星に願いを…
~1月25日 大丸ミュージアム<京都> 


©1976, 2020 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. SP610146

1975年に誕生したリトルツインスターズ キキ&ララ。ハローキティやマイメロディと並ぶサンリオを代表するキャラクターです。本展では貴重な原画展示を中心に、キキ&ララ誕生から成長の過程、更に作者自身の語る今後のキキ&ララの展望まで、従来のキャラクター展では見られない制作サイドの視点からキキ&ララの世界を掘り下げてお見せいたします。
展覧会限定グッズも販売します(展覧会入場者のみ購入いただけます)。

大学生 700(500)円 大高生 500(300)円 中学生以下 無料
※( )内は前売りおよび優待料金

◇絵でよむ百人一首と源氏物語
前期 1月30日~ 3月1日、後期 3月3日~ 4月11日 嵯峨嵐山文華館


池田孤邨「三十六歌仙図屏風」
(江戸時代 福田美術館蔵)

百人一首は鎌倉時代の歌人、藤原定家が嵯峨野の山荘に住む宇都宮頼綱のために選出したといわれ、同館が位置する小倉山は定家が歌を選んだ地として知られています。
本展では、百人一首にひもづけて川合玉堂筆《紅梅・白梅屏風》、長沢芦雪筆《朧月紅葉図》などの日本画の名品や歌仙絵をご紹介します。古の歌人たちと、江戸から昭和の画家たちの、時を超えたコラボレーションをご覧ください。また、百人一首に選ばれた歌人である紫式部の『源氏物語』を題材にした、狩野興也や玉圓永信らの華やかな作品も併せて展示します。平安時代にタイムスリップした気持ちでお楽しみください。

一般・大学生 900(800)円 高校生 500(400)円 
      小中学生 300(250)円 障がい者と介添人各1名まで 500(400)円
※( )内は団体料金

◇写真展 「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」
3月17日〜4月5日 大丸ミュージアム〈京都〉


©Mitsuaki Iwago
© 「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会

動物写真家・岩合光昭が監督、撮影した「ネコ」ドキュメンタリー映画第2弾が写真展になりました。本展では、映画作品の中から112点の写真を展覧いたします。岩合光昭が世界中のネコと出会い、心から撮りたいと願ったネコの“家族愛”。流れゆく季節の中で、ミャンマーのインレー湖と北海道の牧場、ふたつの舞台を見つめます。水と大地を舞台に繰り広げられる、ネコたちの愛と絆の物語をお楽しみください。

一般 800(600)円 大高生 600(400)円 中学生以下 無料
※( )内は前売りおよび優待料金


◇企画展「椿、咲き誇る―椿を描いた名品たち―」
4月3日~5月23日 京都府立堂本印象美術館


堀文子「椿之図」1982年 あいおいニッセイ同和損害保険蔵

昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で残念ながら中止となってしまった「椿、咲き誇る」展が帰ってきます!
吉祥の花として、日本で古くから愛され多くの絵画や工芸品のモチーフとして取り上げられてきた「椿」。椿をテーマにした美術品の収集で知られるあいおいニッセイ同和損保コレクションより、尾形光琳・乾山の工芸品をはじめ、横山大観・村上華岳・徳岡神泉・奥村土牛・堀文子などの日本画、岸田劉生・熊谷守一などの洋画を紹介します。美術館内を彩る、華やかな「椿」の数々をお楽しみください。

一般 510円 大高生 400円 中小生 200円

◇須田国太郎展~油彩と能・狂言デッサン~
4月7日~5月16日 中信美術館


須田国太郎「鵜」1952年 京都国立近代美術館蔵

洋画家・須田国太郎は今年、生誕130年・没後60年の節目を迎えます。西洋絵画の技法を研究する一方、能に造詣の深かった須田は、日本の精神文化に根差した油彩画のあり方を探り続け、重厚で幽玄な独特の画風を切り開きました。須田が生まれ、生涯を過ごした京都の地で開催する本展では、油彩画の代表作とともに能や狂言のデッサンを合わせて紹介します。

入館無料

京都市京セラ美術館開館1周年記念展
上村松園
前期 7月17日~8月15日 後期 8月17日~9月12日 京都市京セラ美術館本館 北回廊1階

上村松園 「人生の花」 1899年 京都市美術館蔵

京都市京セラ美術館開館1周年記念展として、近代の京都画壇を代表する日本画家である上村松園の回顧展を開催します。近代美人画の最高傑作とされる重要文化財《序の舞》、松園作品の中では異色ともいえる女性の情念を表現した《焔》など、文展、帝展、新文展の出品作をはじめとした代表作から、新発見の作品や20年ぶりに公開される作品など、総計100点を超える作品を通して、近代京都が生んだ不世出の女性画家である上村松園の芸術の全貌を紹介します。

有料(詳細は今後、ことしるべ内でお知らせいたします)

◇小早川秋聲展
8月7日〜9月26日 京都文化博物館


薫風(右隻)1924年(個人蔵)

大正から昭和にかけて京都を中心に活躍した異色の日本画家、小早川秋聲(しゅうせい)。代表作および資料から時代を切り取りつつ、その画業の全貌を紹介する初めての大規模回顧展を開催します。
鳥取県に生まれた秋聲は、明治42年に京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)に入学するがまもなく退学、水墨画を学ぶために中国へ渡り東洋美術を研究、また欧州を旅して西洋美術を学び、北米では日本美術を紹介するなどもしました。昭和7年以降は従軍画家として中国、東南アジアなどにたびたび派遣され、戦争記録画を描くようになりました。代表作「國之楯(くにのたて)」は、陸軍の依頼を受けて制作しましたが、軍の受け取りを拒否され、長く秘匿されていました。本展では、「國之楯」をはじめ、秋聲の初期から晩年までの日本画約110点および資料を紹介します。

有料(詳細は今後、ことしるべ内でお知らせいたします)

京都市京セラ美術館開館1周年記念展
「モダン建築の京都」
9月25日~12月26日 京セラ美術館新館 東山キューブ


京都市京セラ美術館 館内 撮影:来田猛

明治時代、東京遷都を機に京都に芽生えた歴史都市としての意識や近代化への志から、数々の「モダン建築」が生まれました。その後も京都市美術館本館をはじめ、明治、大正、昭和期に建てられた建築の多くが、今も現役で活用されています。京都に現存するモダン建築を約35件取り上げ、貴重なオリジナル図面、模型、映像、写真などの豊富な資料から多角的かつ総合的に紹介します。神社仏閣庭園だけではない京都のもうひとつの魅力に迫る大規模建築展です。

有料(詳細は今後、ことしるべ内でお知らせいたします)