比叡山延暦寺  湖都しるべ ~大津歴博「神仏のかたち」編~


延暦7(788)年、最澄により開かれた天台宗の本山寺院。標高848mの比叡山に境内があり、東に日本一の面積を誇る琵琶湖を眼下に、西には京都の町並みを一望できる景勝地である。多くの高僧を輩出し、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから「日本仏教の母山」と称されている。境内には東塔・西塔・横川などの3塔16谷のお堂があり、根本中堂や大講堂など、多くの国宝・重要文化財を有する。平成6(1994)年には、古都京都の文化財の一部として世界文化遺産に登録されている。


「釈迦堂(重要文化財)」


「大講堂(重要文化財)」


「横川中堂」


比叡山延暦寺からの出展物
「重要美術品 普賢延命菩薩像」

比叡山では、毎年4月に四箇大法の一つとして、普賢延命法が行われ、普賢延命菩薩は延暦寺ではゆかりの深い尊格として知られています。本画は、大きな円相に金色に輝く20臂(ひ)の普賢延命菩薩が描かれています。頭部には煌びやかな五智宝冠をかぶり、各手には様々な持物を執り、菩薩がのる寒色系の蓮台は、四頭の白象(頭上に四天王が立つ)が支えています。白象には「照り隈」の技法が使われ、エキゾチックな雰囲気を表しています。着衣や台座などにみせる細やかな截金(きりかね)文様や緑青の繧繝(うんげん)彩色の技法も、艶やかで装飾的に表されています。なお、箱書きにより、江戸時代に寛永寺東漸院宣海(とうぜんいんせんかい)が延暦寺止観院に寄進したものであることがわかります。(『神仏のかたち』展示解説図録より引用)

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■基本情報

住所:滋賀県大津市坂本本町4220

アクセス:京都バス・京阪バス「延暦寺バスセンター」下車すぐ

参拝時間:東塔地区    3~11月は午前8時30分~午後4時30分
             12月は午前9時~午後4時
             1~2月は午前9時~午後4月30分
     西塔・横川地区 3~11月は午前9時~午後4時
             12月は午前9時30分~午後3時30分
             1~2月は午前9時30分~午後4時

巡拝料:700円(三塔共通)※国宝殿は別途500円が必要です。

電話番号:077-578-0001

HPアドレス:https://www.hieizan.or.jp/

■関連情報

「比叡山もみじ祭り」(於 横川地域)は11月25日(日)まで開催中です。

「伝教大師1200年大遠忌記念 至宝展」は11月30日(金)まで開催中です。詳しくはこちらから。