なぜ甲賀に仏像が多いのか~甲賀の神仏

なぜ甲賀に仏像が多いのか~甲賀の神仏

なぜ甲賀に仏像が多いのか?

国宝や重要文化財の数において、滋賀県は東京都・京都府・奈良県に次いで4番目の多さになります。
また滋賀県の中で、仏像の数からいうと甲賀市は2番目になり、湖南市も昔は甲賀郡なのでさらにその数は増えます。
長く続かなかった紫香楽宮ですが、紫香楽宮で最高のものが造られていた伝統が、この地で受け継がれていたのです。


重要文化財 木造地蔵菩薩立像
平安時代 甲賀市・櫟野寺
画像提供:東京国立博物館 Image:TNM Image Archives

重要文化財 木造観音菩薩立像
平安時代 甲賀市・櫟野寺

櫟野寺(らくやじ) 滋賀県甲賀市
甲賀町に発つ櫟野寺は、堂内に林立するように安置される平安時代の立像郡などで知られ、かつて、この一群の像と、周辺にも伝えられている平安時代の諸像の特色から「甲賀様式」や「櫟野寺様式」と呼ばれています。本尊の秘仏十一面観音坐像は高さ五メートルを超える木造の巨像。
寺宝にはかつてあった多くの塔頭に伝来した木彫群もたくさん含まれています。

重要文化財 木造十一面観音立像
平安時代 甲賀市・飯道寺


聖武天皇に始まる紫香楽宮。その地での盧舎那仏(るしゃなぶつ)造像の発願、皇女孝謙(こうけん)太上天皇による保良宮(ほらのみや)、石山寺の造営と、夢は近江・湖南の地を駆け巡りました。
発掘調査による貴重な出土品や、この地域に伝わる写経、仏像、神像などの優れた文化財を見られる本展覧会は9月1日(日)までです。
お見逃しなく!!!