法華経ものがたり~その3~

法華経ものがたり~その3~

《法華経 巻七》見返し 千光寺(赤磐市)

 

 

釈尊が前世、

「常不軽(じょうふきょう)」というお坊さんだった時のお話。

 

常不軽は「人はみな仏になることができる」と信じ、

老若男女や身分を問わずあらゆる人を敬いました。

その姿に苛(いら)立ち、石を投げたり杖で叩いたりする者もいましたが、

常不軽は決して相手を軽んじませんでした。

 

 

この常不軽の生き方に大きな感銘を受けたのが、

法華経を篤く信仰した詩人・宮沢賢治でした。

有名な「雨ニモマケズ」の詩も、

常不軽がモデルという解釈もあります。

 

 

―「常不軽菩薩品(ぼさつぼん) 第十二」より