《法華経 巻七》見返し 千光寺(赤磐市)
釈尊が前世、 「常不軽(じょうふきょう)」というお坊さんだった時のお話。
常不軽は「人はみな仏になることができる」と信じ、 老若男女や身分を問わずあらゆる人を敬いました。 その姿に苛(いら)立ち、石を投げたり杖で叩いたりする者もいましたが、 常不軽は決して相手を軽んじませんでした。
この常不軽の生き方に大きな感銘を受けたのが、 法華経を篤く信仰した詩人・宮沢賢治でした。 有名な「雨ニモマケズ」の詩も、 常不軽がモデルという解釈もあります。
―「常不軽菩薩品(ぼさつぼん) 第十二」より
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