《法華経 巻二》千光寺(赤磐市)
昔々のお話。 ある国の長者の屋敷に火の手が上がりました。 ところが家の中にいる息子たちは遊びに夢中で家事に気付かず、外に出ようとしません。
長者は一計を案じ、 「お前たちにすてきなおもちゃをあげよう。羊・鹿・牛の車だよ」と告げ、 息子たちを屋敷の外へおびき寄せて さらに豪華な「大白牛車(だいびゃくごしゃ)」を与えました。
燃え盛る屋敷はこの世、 息子たちは私たち衆生、 長者はお釈迦さん、 羊・鹿・牛の車は悟りへ到達するための方法、 大白牛車はたった一つの真実の教えを象徴しています。
―「譬喩品(ひゆぼん) 第三」より
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