「いまでも可愛い古裂の文様」

「いまでも可愛い古裂の文様」

●関西学院大学大学院修士2回生 五條弘子さん


時代の流れと共に新しいトレンドが生み出されてきた様を古裂から学ぶ事が出来ました。
日本の文様は、古くは中国大陸から伝導され、その模様の由来は遠くペルシャにもあると知ると不思議な思いがします。
ネットワーク社会において情報過多の現代人より、遠い異国に思いを馳せた古来の人々の深い憧憬の念が古裂から伝わり、その由緒が布地の価値を高めているといえましょう。

 

●関西学院大学大学院修士2回生 平岡和さん


一見すると、穴が空き擦り切れた小さな布の断片であったとしても、そこに人々の美意識が詰まっていることが古裂の魅力であると思います。展覧会では、幅広い時代の古裂から歴史と文化をめぐり、それらを受け継いできた人々に思いを馳せる素敵な時間を過ごすことが出来ました。
現代を生きる私たちが見ても可愛らしく魅力的な文様も多く、眼福でした!

<私たちのおススメ!>
紋尽手更紗(もんづくしでさらさ)
インド 17世紀


五條「全然古くない、現代にも通じる文様だと思います。手書きなので紋が一つ一つ微妙に違っているのが見ていて楽しく、味わいがありますね。」
平岡「丸くて小さい文様が集まっているのが可愛い。スマホケースや財布などのデザインにしても映えると思います。」