「蘭島閣美術館コレクション 京の日本画家が描く情景」と同時開催中の
「堂本印象 花鳥・動物の魅力」。本展では、動物や植物をモチーフとした堂本印象の作品計27点展示しています。
多彩な画業の印象らしく、様々な作風が楽しめる本展の様子をご紹介いたします。
まずは受付奥を左手側に進みます。
(反対側は「蘭島閣美術館コレクション 京の日本画家が描く情景」の会場です)
さっそく廊下にて、愛らしいネコや犬・水鳥(鷭(ばん))が描かれた小品が出迎えます。
展示室内では100号を超える大作から…
(「羽風」〈写真左手側の作品〉の細かな水面の表現は必見!)
水墨で渋く決めた作品、
パステルのようなやさしい色彩が印象的な作品もあれば、
モノクロの中の繊細な色使いが美しい淡彩画、
「イソップ童話」を日本の昔話風に描いた絵巻や、
陶器のお皿など多彩なスタイルの作品が並びます!
(絵巻と陶器は、「蘭島閣美術館コレクション 京の日本画が描く情景」会場内の「堂本印象 花鳥・動物の魅力」コーナーでの展示です)
描かれたモチーフも、動物ではウサギ、リス、鹿、小鳥…植物は椿、薔薇、スイカ、夕顔、朝顔、沢瀉(おもだか)…など実に多様です。
ちなみに筆者のお気に入りは「霧」という作品です。(写真左側)
迷彩として葉を身にまとった兵士とその軍用犬がある一点をひしと見つめている様子が描かれており、緊迫した空気の中、視線の先でいったい何を見つけたのかと想像が掻き立てられます。
堂本印象が描く多彩な魅力にあふれる、自然と生きものたち。
あなたもぜひ、お気に入りの作品を見つけにお越しください。