【おうこく足跡探訪】木島櫻谷写生帖データベースが公開!【木島櫻谷ー山水夢中ー】


「木島櫻谷 写生帖」ホームページスクリーンショット

日本画家、木島櫻谷(1877-1938)は、京都画壇の伝統を基礎に西洋画法をもとりいれ、卓越した運筆技術と、自然観察と抒情の調和する平明かつ洗練された画風で高く評価されました。

晩年を過ごした京都郊外の衣笠の自邸「櫻谷文庫」には、現在600冊あまりの写生帖が伝わっています。(現在 泉屋博古館寄託)
泉屋博古館はこれまで、櫻谷文庫との共同調査の成果として動物画や、山水画など櫻谷の多彩な画業を展覧会で紹介してきましたが、
今回、たくさんの写生帖の中から特に、風景を描く大判の42冊を高画質で撮影し、データベースとして公開しました。
将来的には写生帖全頁の公開を目指しており、それによって、多くの方にその魅力が伝わること、そして様々な角度から分析が進むことが期待されています。


「木島櫻谷 写生帖」ホームページスクリーンショット

データは制作年や描かれた対象(人物や動物など)から検索でき、高精細なデータのため、拡大して筆の運びや掠れまでじっくりお楽しみいただけます。
ぜひ、データベースから、櫻谷が何に惹かれ、いかに理解し、描きとっていったか――その「目」と「手」、そして「心」の階梯(かいてい)をたどってみてください。


 

撮影:株式会社サビア
助成:文化庁令和四年度文化芸術振興費補助金・Innovate MUSEUM助成事業