視覚障害者のための「手で触れる日展」が開催されました!

視覚障害者のための「手で触れる日展」が開催されました!

目の不自由な人々が彫刻作品を手で触って楽しむ「手で触れる日展」
12月20日(日)同会場で開催され、事前に申し込みされた視覚障害者10人とサポーターが参加しました。

今年で29回目を迎える「手で触れる日展」は、視覚障害者の方に実際に作品を手で触れて鑑賞してもらうイベントです。
発起人であり、今も自ら運営にかかわるの木代喜司さん(京都教育大名誉教授)にお話を伺いました。

「始めた頃は、触る方も恐る恐るといった様子で、楽しむという感じではなかったね。回を重ねるごとに、参加者も楽しみ方が分かってきたと感じる。続けて来られる方が多いが、今回はリニューアルオープンした京都市京セラ美術館に来たいと、初めて参加される方も数名おられました。作家と一緒に楽しんでほしい」

新型コロナウイルス感染症の影響により、ほとんどのイベントが中止になった日展京都展において、開催にふみきった経緯を、おなじく10年以上運営を支えている谷口淳一さん(京都教育大教授)にお聞きしました

「当然、(中止の話も)でました。ただ、視覚障害者の方たちの「見たい」という熱意、その思いを大切にしたいと、作家のみなさんに呼びかけ今回の開催を決めました。参加の人数を通常より減らし、消毒など感染防止に気を付けながら実施をしています」

 
木代喜司《鳥と子ども》
彫刻


木代さん(奥)の作品に触れる佐渡和代さん(西京区)

これまで同イベントに7~8回参加されているという、佐渡さん。
「木代先生の鳥の数を数えるのが、いつも楽しみなんです」とじっくりと指でなぞります。
「どんどん触ってください。壊れても気にしない。それも作品。これは参加型の芸術ですよ(木代さん)


谷口淳一《私は飛びたい》
彫刻 東京都知事賞


谷口さん(左)と一緒に作品に触れる吉田清繁さん(左京区)

「触れるだけでも、指の表情や吹く風を感じられました」と吉田さん。
動かないものをどう動かすか。見えないものをどう表現するかと考えました。風を感じたと言ってもらえて嬉しい」(谷口さん)



京都新聞賞を受賞された、細川忠夫さん(左)の作品「欅(けやき)・育む」に触れる吉川典雄さん(右京区)

人体像が多く並ぶ中、木と鳥の作品に触れ一瞬戸惑う吉川さんに「さてなんでしょう」と声をかける細川さん。
「最初は何だろうと思ったけど、(作家さんが)誘導していただきよく分かった。鳥の爪がとてもとがっていてリアルで驚きました」(吉川さん)


日展京都展は2021年1月15日(金)まで開催中!