マイキー(MIKEY)とミア

マイキー(MIKEY)とミア

《ネコ/大きな動物園シリーズ》は、展覧会のポスターに登場している作品です。リサ・ラーソンによると、この作品のモデルは、当時グスタフスベリ社の敷地を闊歩していた大きなノラネコで、時々食事をあげていたそうです。


ネコ/大きな動物園シリーズ
製造1958-79年

開催中は、信楽高原鐵道のラッピング列車のメインビジュアルとして、信楽を走っています。


ラッピング列車記事はこちら

またこの作品は、あの人気イラストの「MIKEY(マイキー)」のモチーフにもなりました。

《ネコ(マキシ)/大きな動物園シリーズ(原型作品)現在の愛称:ミア》は1965年に制作、翌年には量産され人気商品になりました。これは、ロクロと手びねりで成形された原型作品。ミアの愛称をもつこのネコは、ふっくらとした胴体から行儀良く揃えた2本の足を見せ、体全体にロクロを使って茶色の釉薬で横縞模様が描かれています。顔の描写はきわめてシンプルですが、こちらを見つめる顔の角度が、まさにネコの仕草を思わせます。


ネコ(マキシ)/大きな動物園シリーズ(原型作品)
現在の愛称:ミア
1965年

ネコ好きで知られるリサ・ラーソンですが、ある時期に、シャムネコを5匹飼っていたといいます。どのシャムネコも優美で、その時の印象を陶器で再現すると丸っぽく、ぽってりした形のネコになったのだと語っています。リサ・ラーソンは、それぞれの動物の仕草を観察し、その個性を見事に表現しています。


リサ・ラーソンとネコたち(1950年代)

参考文献:『giorni 別冊 北欧&Lisa Larson』p38  株式会社実業之日本社(2014)


画像は全て ©Lisa Larson/Alvaro Campo