病魔に冒されながらも慈善活動を展開
九條武子は昭和3年2月7日に42歳(数え年)の若さで他界します。関東大震災で自ら被災しながら、被災した子供たちのために募金活動や衣類の提供、診療所や養護施設の開設など、慈善活動に尽力しました。
武子は亡くなる2ヶ月前の歳末巡回診療の途中に発熱します。それでも武子は、2日間休んだだけで10日間巡回診療に参加しました。この合掌している武子の写真は、亡くなる3ヶ月前に撮影されたものです。この頃から病状が進行していたのではないかと思います。手を合わせながら武子は何を思っていたのでしょうか。
武子の命日である2月7日は、「如月忌」と称して、武子の遺徳を偲ぶ法要が西本願寺で毎年行われています。今年も2月7日西本願寺で法要が行われます。
画像◆西本願寺の大谷本廟本堂前で合掌している九條武子