今回は、本展で初公開となるアンデスの染織品を紹介します。
ナスカ文化圏では、後期には、前期とは対照的に大きめの衣服が着用されていました。
糸も、染めも、織りも、作りも相まって、緩め、粗め、大胆につくられているのは、部族の特質のようです。
片面ずつ異なる幾何的模様は、交易によりアンデス山脈を越えて
アマゾン密林地帯から運ばれた極彩色の鳥の羽根で表されています。
全面を羽根のある鳥のように仕上げています。
このほかにも、絞り技法を用いた菱形模様の貫頭衣や
魔除けや悪運から身を守ると言われていた十文字模様の肩掛けも展示されています。
是非、MIHO MUSEUMでご覧ください。