「描かれた“きもの美人”」ギャラリートーク報告vol.4

「描かれた“きもの美人”」ギャラリートーク報告vol.4

美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)にて「京都市美術館所蔵品展 描かれた“きもの美人”」を好評開催中です!
本展覧会では、2019年度内のリニューアルオープンに向け一部閉館中の京都市美術館が所蔵する数ある作品の中から、日本画を中心に、美しく艶やかに描かれた“きもの美人”約40点をご紹介しています。

1月14日(日)には、京都市美術館学芸員の後藤結美子氏によるギャラリートークを開催いたしました。「京都市美術館は、近現代の日本画・洋画・彫刻・工芸・書・版画など約3,400点を所蔵しています。なかでも日本画は約1,000点以上を所蔵しており、京都画壇で活躍した作家の作品群は他に類のない豊かさです。本展では、描かれた“きもの美人”と実物の着物作品をぜひ楽しんでください。」と語られました。

会場の入口を入ってすぐに展示されているのが、菊池契月《散策》と三畠上龍《狆と佳人図》の2点。2018年の干支、「戌年」にちなんで犬が描かれた作品をご覧いただきます。「菊池契月《散策》に描かれた犬種の特定が難しく、京都市動物園の獣医の方々に協力していただきました」と裏話もお話しいただきました。

上村松園《人生の花》は、花嫁と付き添う母親の姿を描いた作品で、松園24歳のときに描いた代表作。家紋や帯柄などを替えた数種類の異作が存在します。「松園は幼い頃に父を亡くし、母と姉のいる母子家庭で育ちました。花嫁姿を母にみせたいという一途な想いが込められているように感じます。また、母親は前帯といって結び目を前にした帯の締め方をしていますね。明治時代頃まで見られた結び方だそうです。当時の装いを伝える1点でもありますね。」と解説くださいました。

次回は、1月15日(月)に開催された山田 諭氏(京都市美術館 学芸課長)によるギャラリートークの様子をご紹介します!

どうぞお楽しみに!