「描かれた“きもの美人”」ギャラリートーク報告vol.3

「描かれた“きもの美人”」ギャラリートーク報告vol.3

美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)にて1月2日(火)より開幕した「京都市美術館所蔵品展 描かれた“きもの美人”」。
本展覧会では、2019年度内のリニューアルオープンに向け一部閉館中の京都市美術館が所蔵する数ある作品の中から、日本画を中心に、美しく艶やかに描かれた“きもの美人”約40点をご紹介しています。

前日に引き続き、1月8日(月・祝)も展覧会公式図録にエッセイをご執筆いただいた服飾評論家の市田ひろみ氏によるギャラリートークを開催いたしました!! あいにくの雨にも関わらず、たくさんのお客様にご参加いただきました。

1995年にサハラ砂漠へ旅をされたときの思い出を、ご自身のデッサンをもとに仕立てた着物でお出ましになった市田先生。展示作品のなかから、先生のお好きな作品や思い出深い作品などをピックアップしながらお話しされました。


京の町へ花を売りに出ていた白川女(しらかわめ)を描いた岡本大更の「京の町へ」や、簾ごしに鴨川での友禅流しの様子を描いた千種掃雲の「ねざめ」など、今では見かけにくくなった京都の風景が描きこまれた作品の前では立ち止まって、古き良き時代の京都を振り返られていました。

また「展示作品を鑑賞すると、戦時下であっても、女性たちは普段着の中に美を求めていたことをうかがい知ることができますね。その時々の時代のなかの彩りを観ていただけると思います。」と鑑賞のポイントもお話しされました。本日も、ギャラリートーク後は展覧会公式図録をお買い上げのお客様に市田先生によるサイン会を行いました!

さて、来週もギャラリートークはまだまだ続きます!1月14日(日)の午前11時からは、後藤結美子氏(京都市美術館 学芸員)、1月15日(月)の午後2時からは、山田 諭氏(京都市美術館 学芸課長)にお話しいただきます。(※事前申し込み不要。参加無料ですが、美術館入館券が必要です。※混雑した場合は、入館制限をさせていただく場合がございます)

2019年度内のリニューアルオープンに向け一部閉館中の京都市美術館の所蔵品をご覧いただける本展をお楽しみください!