【報告】10/26(土)、ギャラリートークが開催されました

【報告】10/26(土)、ギャラリートークが開催されました

10/26(土)、京都府立堂本印象美術館にて「堂本印象美術館に川端龍子がやってくる―圧倒的迫力の日本画の世界―」のギャラリートークが開催されました。
その様子の一部をレポートします。

会場には多くの人が集まりました。
本展を担当した松尾敦子学芸員が、展示室内を回りながらそれぞれの作品について解説していきます。

本展は龍子没後、京都の美術館施設における初の回顧展です。
京都での龍子展開催にあたって、本展には京都に因んだ作品が多数出品されています。

「龍安泉石」は有名な龍安寺の石庭を描いた作品ですが、実際の風景をそのまま描いたものではないのだそう。
「石の並びなどは変わりませんが、石の角度は龍子の創意によって意図的に変えられています。
龍安寺は美術館のすぐ近くなので、見比べてみると面白いかもしれません。
また、一見地味な風にも見えますが、石の表現に琳派でも使用された”たらし込み技法”が用いられていたり、
石壁の表現に洋画の技法が用いられるなど工夫が凝らされています。」
と松尾学芸員。

また本展のポスターにも使用された半透明の戦闘機が印象的な作品「香炉峰」は、
「この戦闘機のパイロットは龍子自身の顔が描かれています。
実際に龍子が戦闘機を操縦できたわけではありませんが、中国に取材に行ったときに、戦闘機に載せてもらえる機会があり、その経験をもとに描かれているのだと思います」
なんだとか。

他にもそれぞれの作品解説や、龍子の生い立ちなど本展準備におけるエピソードなど様々なお話をしてくださいました。

ギャラリートークは、11月2日(土)午後1時半にも開催されます。
今回の展覧会をより深く理解する貴重な機会です。ぜひご参加ください。

 ++【追加開催決定】11/15(金)午後1時半~ギャラリートークが開催されます!