11月2日(土)、京都国立博物館平成知新館講堂にて記念講演会「歌仙絵の最高峰ー佐竹本三十六歌仙絵の表現と情緒ー」が開催されました。
講師は、京都国立博物館研究員で本展を担当した井並林太郎氏。
約200名もの人が聴講に訪れ、会場は満席となりました。
三十六歌仙や歌仙絵の成り立ちから、用いられた絵画技法などの特徴や、画風分類の研究結果をスライドを交えながら、じっくり90分間お話しくださいました。
その内容の一部をご紹介します。
<平安時代の日本の肖像画の特徴> “引目鉤鼻(ひきめかぎばな)”と呼ばれる、一本の線のような目と小さな三角形の鼻を描く表現技法で、 ↓ <鎌倉時代の日本の肖像画の特徴> 太っている、痩せている、たれ目、つり目など人物の外見的な特徴をとらえて描く表現技法“似絵(にせえ)”が登場。 <佐竹本三十六歌仙絵の特徴> ●料紙の加工 ●料紙の大きさ ●金銀泥の多様 ●文様表現の多様さ <佐竹本三十六歌仙絵の魅力> 佐竹本三十六歌仙絵は、人の心の内面を描き表した作品としてもすぐれています。 |
井並研究員、ありがとうございました。
佐竹本三十六歌仙絵が展覧会として過去最大の規模で集結する本展は、11月24日までの開催です。お見逃しなく。