2019年9月に京都で開催されるICOM京都大会のPRポスターが完成しました。
ポスターには、画家で文化功労者の絹谷幸二氏がICOM京都大会のために描き下ろした「光降る街・京都」を起用しています。
絹谷氏は「私達は、文化芸術に親しみ、心を耕し開き、両極を見つめて、包み込む様な大きな生命体を実現しなければならない」という思いをこのポスターに込めた、とのコメントを寄せました。
以下、絹谷氏のコメント全文です。
こんにちは。絹谷幸二です。この度、日本で初めて開催するICOM京都大会のポスターを描かせていただき、大変光栄でございます。この作品のタイトルは「光降る街・京都」です。この作品は、京都の文殊菩薩を題材としています。真ん中に描いてありますのが文殊菩薩です。水と油、男と女、塩と砂糖、善と悪 等、相反する概念は、それぞれ別のものではなく、一つのものの部分であるというのが“不二”という言葉で表されています。文殊菩薩の左側に描きました。私達は、文化芸術に親しみ、心を耕し開き、両極を見つめて、包み込む様な大きな生命体を実現しなければならないのでしょう。これが、私がポスターに込めた思いです。ICOM京都大会2019の成功をお祈り申し上げます。 |
このポスターは、ICOMに参加する世界141の国と地域の博物館などに掲出されます。
ICOM京都大会は来年2019年9月に開催されます。
今後も関連情報やイベントについて発信していきますので、ご期待ください。
■絹谷幸二 プロフィール
絹谷 幸二(きぬたに こうじ、1943年生まれ)は日本の画家。
東京藝術大学を経て1971年のイタリア留学によってアフレスコ(壁画技法)をさらに深め、帰国後、歴代最年少にて画家の登竜門である安井賞を受賞。多彩な技法を駆使し、エネルギーに満ちあふれた独自の画風を確立した。1997年には長野冬季オリンピック・ポスターの原画制作、2008年には渋谷駅の壁面にパブリック・アートを設置。2001年、日本芸術学院に任命され、2014年には文化功労者に選出され、「子供 夢・アート・アカデミー」を通して子どもたちに文化芸術活動のすばらしさを伝えるためのプロジェクトに関わるなど、美術と社会を結びつける幅広い活動も行っている。