石本藤雄×琳派「石本藤雄展」展示風景紹介<第3展示室>

石本藤雄×琳派「石本藤雄展」展示風景紹介<第3展示室>

現在もフィンランドで活躍するテキスタイルデザイナー・陶芸家の石本藤雄さんの作品と、江戸時代に生まれ京都の地で育まれてきた琳派の作品とのコラボレーションを実現させた「石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ―琳派との対話―」。
作品同士の対話が楽しめるような工夫が凝らされた展示空間が本展の魅力の一つ。
そんな本展の展示風景の一部をご紹介します。


【第3展示室】

第2展示室を奥に進んだ先の小さな部屋では、石本さんのマリメッコ時代のアイデアスケッチやポスターが展示されています。
こうしたスケッチから、数々の作品が生み出されました。

階段を下りて地下2階へ進むと最後の第3展示室。

石本さんの《蜜柑》を、鈴木其一《桜下花雛図》の前に並べるとちょこんと並んだ二つのシルエットはまるでお雛様のよう。

尾形光琳の《柳図香包》と並ぶ石本作品は角皿の《柳》。
石本さんは「光琳の柳がすごく綺麗で、僕の作品と並べてみたいと思った。
ヘルシンキの柳は太いけど、日本の柳は細くて風にゆれる様子が本当に面白い
」と語ります。

本展について「自分の作品と琳派の作品の組み合わせを考えていくのがとても幸せだった。
作品単体ではなく、その周りの空間と合わせて作品の対話を楽しんでほしい
」と石本さん。

本展は4月21日(日)までの開催。
石本作品と琳派作品の夢のコラボを是非、お楽しみください。