隠﨑隆一 KAKUREZAKI Ryuichi
1950-
長崎県福江市(現・五島市)生まれ。
デザイナーとして会社勤務を経て、1976年に岡山県備前市伊部に移り、伊勢﨑淳らに師事を受けます。
30年以上にわたり、現代備前の寵児として斯界を牽引し続けてきた隠﨑氏。外来の作家である宿命を背景に、山土をベースとした力強くも清新な造形と、独自のプロデュース力で備前の新たな主脈を創り出しました。
隠﨑隆一 混淆広口花器
2012 h40.0 w65.0 d19.0
その作陶姿勢には、備前の自然風土に対する畏敬と「備前焼とは何か」という命題への深い洞察が貫かれています。
2012年頃からは、自身が作り上げた「混淆土」による作品を多く発表しています。
隠﨑隆一 混淆陶筥
2016 h30.6 w19.7 d19.1
本作は、数種類の備前土をプレスして固めた土の塊をくりぬいて筥上にしたものです。表面には、互いに混ざりきらない異種の土が拮抗して、まさしくマーブル状の模様を作り出しています。
知っているとなお面白い
◆◆◆◆◆用語解説◆◆◆◆◆
混淆土 - Konko-tsuchi(mixed clay) |
本展では、混淆土の作品のみを紹介しています。
この一連の作品は、資源の枯渇という産地が直面する現実への応答でもあります。
その隠﨑氏を招いてのギャラリートークが11月23日(土)に開催されます!
くわしくは→こちら
土を大切に使い作品を作るという同氏の作陶姿勢に注目してください!