【ことしるべ美術クラブ スタッフおすすめのアートスポットVol.335】森の展示室 in 堀川新文化ビルヂング

京都市内から車で約1時間。京丹波町の「わち山野草の森」で、毎年春に開催されている「森の展示室」が、堀川新文化ビルヂングで開催されます(入場無料)。

会期:2025年10月11日~11月1日 午前10時~午後7時
会場:堀川新文化ビルディング ギャラリーNEUTRAL(京都市上京区皀莢町287 堀川商店街北側
入場料:無料
主催:NEUTRALhorikawa
問い合わせ:075-431-5537

●参加アーティスト
荒川尚也、アキフミキング、大橋史人、石黒幹朗、鈴木隆、太田良子、チプラスタヂオ、津久井珠美、ハタノワタル、中澤大輔 ほか

●関連イベント
展覧会オープニングと書籍『森の展示室』の刊行を記念して、森の展示室主催者ハタノワタル氏と出展作家によるギャラリートークを開催します。

登壇者:ハタノワタル、荒川尚也、大橋史人、津久井珠美
 期:2025年10月11日 (土)  午後3時~
参加費:無料。下記フォームから予約が必要。
https://forms.gle/GabxFf1yHBVQC3p96

<森の展示室>
京都府京丹波町に広がる総面積12ヘクタールの自然を生かした森林公園「わち山野草の森」で行われる野外アートイベント。2014年、ガラス作家・荒川尚也、陶芸作家・石井直人、和紙作家・ハタノワタルの3人により自然との共存をテーマに「空想時間」としてスタート。2016年から「森の展示室」と名称を変え、現在は毎年約30人のクリエイターが参加。それぞれが森の中に「ここだ」と感じる場所に、自分だけの展示室をつくっている。  

 

■書籍『森の展示室』

ギャラリーでも美術館でもない。「森」の中に展示する

わち山野草の森で2014年から開催してきた、野外アート展「森の展示室」で展示した作品の中から、ハタノワタルと各クリエイターの言葉とともに紹介する作品集。真っ白なギャラリーではない、「森」という予測不可能な中で作り手は森と関わり、好きな場所を見つけて展示し、作品は森の一部となって存在する。また作品を見るために「森」に訪れる側の意識も森の時間に溶けていく。クリエイターが何を思い、何に向き合い作品を作ってきたのか―。アートが好きな方、クリエイターを目指す方にもお薦めしたい作品集。

◇判  型 B5変形
◇ページ数 約100頁 予定
定  価 3,000円+税
◇刊 行 日 2025年10月11日予定
◇発 行 元  大垣書店
◇執     筆  ハタノワタル、作り手たち

■ハタノワタル

1971年淡路島生まれ。伝統工芸の黒谷和紙の制作をしながら、築100年以上の民家で暮らす。1995年多摩美術大絵画学科油画専攻卒。京もの認定工芸師。国内外の展覧会で作品を発表。2014年から「森の展示室」を立ち上げ、表現とは何かを追求する。