【ことしるべ美術クラブ スタッフおすすめのアートスポットVol.312】京菓子展2024 デザイン公募

京菓子展2024ー源氏物語

京菓子デザイン公募
※入選作品は「京菓子展2024ー源氏物語」に展示されます。

 場や人に合わせて、一つ一つ意匠がつむぎ出される京菓子。京菓子のテーマや情景を小さな世界に作り上げる際には、和歌などの古典文学が大きな役割を果たしてきました。
 2013年から始まった京菓子展。本年は、平安時代中期に紫式部によって書かれた長編小説である『源氏物語』をとりあげます。『源氏物語』は、後世に多大な影響を与え、現在の有斐斎弘道館となっている江戸時代を代表する儒者・皆川淇園(みながわきえん/ 1734 ~ 1807)の学問所「弘道館」が設立された時代には、多くの注釈書が出版され、それらを通して、庶民にも広まっていきました。また、絵画や茶道具など、あらゆる分野の意匠となり、さらには、双六やかるたといった玩具類が作られるなど、千年以上にわたり広く親しまれてきました。『源氏物語』は、教養の基として、また想像力の源として、今なお人々の間に生き続けています。
あらためて『源氏物語』を深く読み、楽しんでいただくきっかけとして「源氏物語」をテーマに、京菓子の意匠を考えてみませんか。締め切りは8月31日です。ぜひご応募ください。

公募要項など詳しくは公式サイトをご覧ください。京菓子展 (kyogashi.jp)


「京菓子展2024ー源氏物語」

本  会 場:有斐斎弘道館
特別会場:旧三井家下鴨別邸
会  期:2024年11月1日(金)~15日(金)
主  催:公益財団法人有斐斎弘道館、旧三井家下鴨別邸運営コンソーシアム
共  催:京都市、公益社団法人京都市観光協会、古典の日推進委員会
後  援:京都府、京都新聞
協  力:学校法人 大和学園 京都製菓製パン技術専門学校、株式会社GK京都、バウプラス京都株式会社、京都ブライトンホテル


京菓子って?

「京菓子」は、朝廷文化である有職や茶道文化と密接に関わり発展した世界でも稀にみる芸術的な食べ物です。日本の伝統文化を表す重要なエッセンスが、すべて《50グラムの立体造形》に込められています。
本展覧会は、京都を代表する芸術文化である京菓子を通して、広く皆様に古典文学について知っていただくとともに、京菓子についての理解を深めていただくことを趣旨とするものです。