【特別展】福田豊四郎生誕 120 年・堀文子没後 5 年企画
福田豊四郎と堀文子 -描く歓び、生きる歓び-
名都美術館(愛知県長久手市)
2024 年 4 月 5 日(金) ~ 2024 年 6 月 9 日(日)
14歳で福田豊四郎の芸術に触れ感銘を受けた堀文子は、その出会いを振り返っ て「福田先生の絵の持っている自由な心情というか、その人が描いているという様な現代人の息吹きの感じられる実在感のある新しいスタイルに非常に共感し、そこに魅かれたんですね」と言葉を残しています。 明治 37 年(1904)秋田県に生まれた豊四郎は、時代に迎合することなく常に新しい日本画を探求し、進取の気性を取り入れたモダンな表現を創出しました。また生涯故郷を想い、愛惜の念を込めた詩情あふれる世界を展開、郷土愛に満ちた作品は時代を超えて人々の心に響く優しさを宿しています。そんな豊四郎から画家としての姿勢や人生哲学を学んだ文子は、高い理想を掲げ、晩年まで挑戦する姿勢を貫きました。本展では、秋田県立近代美術館が所蔵する豊四郎の名品を中心に二人の画業をたどり、文子が師と仰ぐ豊四郎の魅力をひもときます。
福田豊四郎《樹氷》昭和 12 年(1937)秋田県立近代美術館 後期展示
福田豊四郎《六月の森》昭和 11 年(1936)秋田県立近代美術館 前期展示
堀文子《八丈島風景 B》昭和 24 年(1949)秋田県立近代美術館 前期展示
堀文子《どうだんつつじと雪の下》平成 26 年(2014)名都美術館 後期展示
【展覧会の見どころ】
ポイント① 福田豊四郎の作品を一堂に
秋田県立近代美術館が所蔵する福田豊四郎の名品を、前後期を通して約40点にて紹介。東海地区ではまとめて観る機会の少ない豊四郎の作品を、生誕120年の機会にご堪能ください。
ポイント② 堀文子の没後5年企画
東海地区で、堀文子の充実したコレクションを誇る当館。これまでも数度にわたり文子芸術を紹介する展覧会を開催してきましたが、没後5年に合わせて企画した本展では新収蔵品《白鷴》も交えて当コレクションを展覧。また、秋田県立近代美術館が所蔵する文子の作品も紹介します。
ポイント③ 二人の競演
堀文子が感銘を受けた福田豊四郎。文子の作品には豊四郎から影響を受けたと思われる表現が随所に見られ、いかに豊四郎を敬愛していたかがうかがえます。一方、豊四郎の作品にも文子の表現に近い要素が見て取れ、二人が互いに認めあう関係であったことがわかります。単なる師弟ではなく、一人の芸術家としてお互いを認め、高め合った二人の競演をお楽しみください。
◆担当学芸員 鬼頭美奈子さんのコメント◆
本展では、堀文子が師と仰いだ福田豊四郎と文子の作品を併せて紹介します。
二人は一般的な師弟関係ではなく、新しい日本画を共に目指す同志だったといえます。
豊四郎の表現に影響を受け斬新な描法を試みた文子ですが、共鳴する二人の作品を見ていると、豊四郎も文子から刺激を受けたと想像できます。
因習にとらわれず、多様な表現に学び、常に新しさを求めて挑み続けた二人の作品をこの機会にお楽しみください。
【基本情報】 ◇開催期間:2024年4月5日 (金) ~ 2024 年6月9日 (日) 前期 4/5~5/6 後期 5/8~6/9 ※前後期で全ての作品が入れ替わります。 ◇開館時間:10:00~17:00 (入館は 16:30 まで) ◇休館日: 月曜日【4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館、 4月30日(火)、5月7日(火)は休館】 ◇入館料: 一般 1,100 円、大・高生 800 円、中学生以下無料 ※特別割引 / 本展覧会の前期に有料入館された方は、本展後期は 300 円引で入館可。 本展覧会の使用済有料観覧券をご提示ください(1回限り)。 ※障がい者手帳をお持ちの方は無料、付添の方 1名半額 ※20名以上 2 割引の団体割引あり ※各種割引制度の併用はできません。 ◇主 催: 名都美術館 中日新聞社 日本経済新聞社 ◇特別協力: 秋田県立近代美術館 ◇後 援: 愛知県教育委会、名古屋市教育委員会、長久手市、長久手市教育委員会、京都新聞 |
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