【ことしるべ美術クラブ スタッフおススメのアートスポット!vol.239】名都美術館〈特別展〉「徳岡神泉ー暁闇に輝く星を求めてー」

〈特別展〉
「徳岡神泉ー暁闇に輝く星を求めてー」
名都美術館
4月7日(金)~5月14日(日)
※会期中一部展示替えがあります。

《蕪》や《仔鹿》など、アイコニックな表現は現代アートかと見まがいますが、描いたのは近代京都画壇で活躍した徳岡神泉です。常に思慮深く制作と向き合い、物事の核心に迫ろうとした神泉は、その探求を「暁闇のなかに星を発見する、星はすぐ近くにありながら、求めれば、いつか星は消えてゆくようなものだ」と例えています。明快な表現に潜む奥深い世界を通して、あなたも神泉が求めた星を見つけてみませんか。


①東海地区では 30 年ぶりの徳岡神泉展
令和4年(2022)、没後50年をむかえた徳岡神泉。一見愛らしい雰囲気をまといながらも独特の奥深さを醸し出す神泉芸術は、多様な表現があふれる現代の美術界においても目を引く作品群を残しました。本展は東海地区で30年振りとなる大規模な回顧展であり、初期から晩年までの神泉作品30余点によりその画業をたどります。東海地区でまとめて展覧されることが極めて少ない神泉芸術に触れることができる貴重な機会となります。 


《蕪》昭和33年(1958)京都国立近代美術館蔵

 

②代表作が勢揃い
初期の代表作《晩秋》(大正5年)をはじめ、《麦》(昭和9年)、《芋図》(昭和18年)、《流れ》(昭和29年)、《仔鹿》(昭和36年)など、60年にわたる画業を展望できる代表作がずらりと並びます。小ぢんまりとした私館ならではの空間で、クオリティの高い神泉展をぜひお楽しみください。


《晩秋》大正5年(1916)京都市立芸術大学芸術資料館蔵

 


《流れ》昭和29年(1954)京都市美術館蔵

 


《仔鹿》昭和36年(1961)東京国立近代美術館蔵

 


《刈田》昭和35年(1960)東京国立近代美術館蔵
※展示期間5/2~5/14

 

③名都美術館所蔵品を一挙公開
徳岡神泉展開催を見据えて近年収蔵した《柿》を新収蔵品として紹介するほか、当館が所蔵する神泉作品を一挙公開します。これまでも当コレクションを彩る作品としてたびたびに展示をしてきた神泉作品ですが、他館からお借りした代表作とともに展覧することで、より深く画風を理解していただけることと思っています。

 

その他、多数の神泉作品を展示しています。


《赤松》昭和31年(1956)東京国立近代美術館蔵

 


《富士山》昭和40年(1965)頃 東京国立近代美術館蔵

 

◇当館学芸員によるギャラリートーク
日 程:4月12日(水)、4月23日(日)、5月6日(土)
時 間:各日 14:00~

◇美術講座 「愛らしいけど奥深い、神泉芸術の魅力に迫る」
日 程:4月29日(土)
時 間:14時~15時
講 師 :鬼頭美奈子(当館学芸課長)
定 員 : 20 名 ※要予約(名都美術館 TEL 0561-62-8884)

 


●展覧会名:〈特別展〉「徳岡神泉ー暁闇に輝く星を求めてー」※本展は名都美術館のみで開催。巡回なし。
●会  場:名都美術館(〒480-1116 愛知県長久手市杁ケ池301番地)ホームページ
●開催期間:2023年4月7日(金)~ 5月14日(日)※会期中一部展示替えがあります。
●開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
●休 館 日 :月曜日
●入 館 料 :一般 1,100 円、大・高生 800 円、中学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方は無料、付添の方1名半額
※20名以上2割引の団体割引あり
※愛知県陶磁美術館有料観覧券(2ヶ月以内)を持参の方は2割引
※本展覧会に有料で入館された方に限り、次回展「美人画にどきっ!」展は100円引きで入館可。本展覧会半券の使用済有料観覧券をご提示ください(1回限り) 
※各種割引制度は併用不可
●主  催:名都美術館、中日新聞社、日本経済新聞社
●後  援:愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、長久手市、長久手市教育委員会、京都新聞
●お問合せ:0561-62-8884